らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

229. やってくれると思ってたよ。

Scenario : オートバイでツーリング中、停止したときバランスを崩してバイクを倒してしまった。なんとか起こすことはできたものの、エンジンがかからなくなってしまった。仲間の一人が見てくれて、自分の工具で直してくれた。本当に助かった。


「お前ならやってくれると思ったよ!」



"I knew you had it in you."


【ポイント】"it"は、すでに出てきた内容を指す代名詞としての用法ばかりではない。

この表現は、「あなたの中にそれを持ってると知っていた。」と言っているわけですから、「才能がある」とか「素質がある」、「そのような面がある」といった意味になります。


"I knew"を"I didn't know"に代えると、
「お前にそんなことができるとは知らなかったよ。」となります。


また、この用法は、「形式主語」や「形式目的語」とよばれるものです。どちらも「それ」と訳しません。とりあえず"it"で言っておいて、後で不定詞でその内容を示します。"it"が主語の位置に来たり、目的語の位置にあったりします。

It is important to study English.   (形式主語)

英語を勉強することは大切なことです。


I found it hard to read English books. (形式目的語)
英語の本を読むのは難しいと分かった。


今日の表現では、"it"の内容がその場の状況で分かりきっているので、to-不定詞で説明することを省いているのです。
"it"の内容を付け加える場合は次のようになります。


I knew she had it in her to win the gold medal. 
彼女なら金メダルとれると思ってたよ。


Englishラボのらぼでした。