らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

232. 気分にムラがあるんだ。

Scenario : 最近妻は、機嫌がいいと思ったら突然怒り出したり、笑っていたと思ったらふさぎ込んだりする。原因は大抵小さなことだ。全く扱いにくいよ。。。


「気分がコロコロ変わるんだから。」



"She has some mood swings."



【ポイント1】 「ムード」の使い方に気をつけよう。


日本語では、「ムード」という表現をどういう時に使っているか考えると
「このお店、いいムードだねぇ。」」
といったように、「雰囲気」という意味で使う場合が多いと思います。


英語の定義をロングマンで見ますね。(例も)
● (countable) the way you feel at a particular time  
(可算名詞) ある特定の時間での感じ方
(例)
You’re in a good mood this morning!
今朝はゴキゲンだね!


今日の例文の"some mood swings"はこの"mood"の仲間です。


●  [singular] the way that a place, event, book, film etc seems or makes you feel
(単数で使う)場所、出来事、本、映画などが人を感じさせる(ような)様子


(例)
The opening shot of dark, rainy streets sets the mood for the whole film.
暗く、雨の降る通りのオープニングショットがこの映画全体の雰囲気を作っている。


このような"mood"の意味が、次のように使われると、意味が変わってきます。


"be in a mood"
to feel unhappy, impatient, or angry and to refuse to speak normally to other people
不機嫌、イライラしている、あるいは怒っていて他の人と普通に話したくないこと


"be/feel in the mood (for something)"
to feel that you would like to do something
何かがしたいと思うこと
(例)
We really felt in the mood for a party.
僕たちは本当にパーティしたい気分だった。


そのほか、"mood"の前に様々な形容詞や名詞を置いて、「~の気分」という表現ができます。ロングマンから例を載せておきます。


At the beginning of the negotiations, he was in a confident mood.
交渉の始めは、かれは自信満々の気分だった。
"confident"のところを、"optimistic"(楽観的な)、"relaxed"(リラックスした)
に置き換えられます。
また、
"a holiday mood"や、"a party mood"のように名詞をおいて、「休み気分」とか「パーティー気分」という言い方もできます。


【ポイント2】形容詞の"moody"は、使い方で意味が違う。

★ 人に使うと、「ご機嫌斜め」という意味になる。
She seems moody this morning.
今朝はご機嫌斜めみたいよ。


★「気性が激しい」という意味になる。
★ 場所や、映画、音楽の前で使うと、ちょっと「悲しい」、とか「寂しい」という意味になる。(素敵なムードの音楽ではないのです。)
(ロングマンに載っていた例)
the moody grey sea in the dawn light
夜明けの物悲しい灰色の海


Englishラボのらぼでした。