らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

350. 思ったことをすぐ口に出すほうじゃない。

Scenario : 婚活パーティーというものに初めて参加した。「どんな人がタイプですか?」と聞かれるといつも、「優しい人ならどんな方でも・・・。」と答えてしまうのだが、実は、背が高くて、収入があって、自分と年齢差がなくて、健康的で・・・と結構ハードルを高くしている。友人にこっそり、こう言った。。。


「私、思ったことをすぐ口に出す方じゃないのよ。」



"I don't always let on what's on my mind."


【ポイント】学校では習わない"let"の用法。



学校で習う文法で、"let"と言えば、"Let's"と、「使役動詞」としての、「let +目的語+原形」で「許可」の意味になる「~させる」。



しかし、今日のフレーズの"let on"は句動詞で、
"let on"
to tell someone something, especially something you have been keeping secret
特に秘密にしていたものを人に話すこと


という意味で使われます。


ロングマンの例:
Don’t let on that I told you.
私が言ったって(誰にも)言わないでね。


We never did let on how we found out.
どうやって分かったか決して口外しなかった。


"let go"も同様です。「(つかんでいるものを)放す」という意味です。
"let on"もそうですが、元々は、"let"の後に"it"のような目的語があったのだろうと思います。
最近では、"help + 原形"をよく見かけます。「~するのを手伝う」という意味です。
昔は、"help +人+to 不定詞"でした。それが原形になり、目的語の人も相手が分かっている場合が多いので省略する。そうやって、語法がどんどん変わっていくのだと思います。
日本語の「ら抜き言葉」もそのうち、語法として広く定着してくるかもしれません。


Englishラボのらぼでした。