らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

515. 苦しみは自分の中に押し込めないで。

Scenario : コロナウィルス感染流行の日々が続き、非常事態宣言が解除された後も、自粛の要請は止む気配がない。「してはいけない」ことだらけで息が詰まりそうだ。友人と会って気軽におしゃべりする機会がすっかりなくなってしまった。そんなときテレビでこの一言を聞いた。


「苦しみは自分の中に押し込めないで。」




"Don't keep all that pain bottled up inside you."


【ポイント1】"bottle"とは、どういうものをいうのか。


"bottle"というのは、口が狭い入れ物です。液体を入れます。
口が広くて、液体以外のものを入れる容器は、"jar"です。


日本語の「瓶づめ」に使うのは、食品を入れる場合に使うことが多いので、"jar"ですね。
日本酒の「とっくり」は瓶?"bottle"はたいていガラスかプラスチックで、「お銚子」は陶器製のものが多いですが、"sake-bottle"と言ってもいいと思います。"decanter"(デカンター)は、ロングマンには、


a container used for serving alcoholic drinks
アルコール飲料をつぐために使われる容器


と定義してあるのですが、
実際これなので・・・



「大徳利(おおどっくり)」には使えるかな?


これだから。。。



でもこのイメージじゃない。。。



「お銚子」にはフタはありませんが、やっぱり"bottle"に近いのではないかな。。。大体、「お銚子」って何?「とっくり」と「お銚子」の違いは?大体日本語だって、違いがわかりません。。。


文化が違うんだから、"tokkuri"とか"o-choshi" or "sake bottle"とか、"sake server"など、イメージがわく表現を使えばいいと思います。


日本文化に興味がある外国から来た人たちは、不思議に思うことを色々質問してくるので、一応調べました。
こちらのサイトにとても丁寧に説明されていました。
http://soma-yaki.com/news/nsdtokkuri.htm


徳利:お酒だけでなくしょうゆや酢などの貯蔵用としても使われていた、もともとは2~3升の容量の大きな器

お銚子:もともとは長い柄と注ぎ口(1つの「片口」と2つの「両口」がある)のついた器で、直火でお湯や汁物温かいお酒などを作っていた

日本のことでも、知らないことが多いです。('◇')ゞ


【ポイント2】"bottle up"は比ゆ的な表現。


今日のブログでは、この表現について書くつもりだったのに、「お酒」のほうに流れてしまいました。。。m(__)m


"bottle up"は、大きく2通りの使い方があります。


① 強い感情をわざと見せないようにする場合。


It is far better to cry than to bottle up your feelings.
感情を押し殺してしまうより泣くほうがずっといい。


② 「行き詰まっている」、「進みが悪い」状況に対して使う場合。 


The bill has been bottled up in Congress.
議会ではその法案が行き詰っている。


次のような使い方をしている人がいましたよ。
高速の出口が大渋滞していて、なかなか出られないときに・・・


"I've been bottled up here!"  (高速の出口が詰まちゃってて出られないんだ!)


感じがつかめますね!


Englishラボのらぼでした。