らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

51. 目立たないように大人しくしてなよ。

Situation:

海外旅行に行くんだけど、なんでも最近盗難が頻繁に起っているらしい。高級品を身につけていたり、ブランドバッグを持っていたりすると狙われるんだって。服装もあまり派手にしないほうがいいよ。それじゃ、ちょっと目立ちすぎ。


「目立たないように大人しくね。」



"Lay low, try not to look too conspicuous." 



【ポイント1】本当は、"Lie low"「ライロウ」です。


英語の選択問題でよく出る問題の一つ、"lay"、"lie"、"laid"、"lied"を選ばせる問題です。
"Lay low!"は「低くかがんで!」とか「(大人しくベッドに)横たわってなさい!」といった意味で使います。そこから、比喩的に「大人しくしてなさい!」と言うわけです。
実は、これは文法的に間違っています。
"lay"が他動詞で「~を横たえる」で、
"lie"が自動詞の「横たわる」「横になる」です。"down"をつけて使うことが多いです。


本当は"lie low"です。聞き慣れるということは、すごいことで、「ライダウン」は耳になじんでいるのでは?でも、「ライロウ」は何か不自然な感じがしてしまう。
多分、文法的には間違っているのに、"Lay low."(レイロウ)がよく使われるようになった、ということですね。日本語もそうですが、文法的にどうこう言うより、使った者勝ちということです。


【ポイント2】否定命令文で、「~しないで!」というより、"Try not to ~"を使ってみよう。



"try to ~"が、「~するよう心がける」「~するよう努力する」
という意味だから、"try not to ~"は、「~しないようにする」と促すような感じになって、キツさが薄らぎます。



らぼでした。

Englishラボのアソシエイトです。
English ラボ |Englishラボと仲間達 |オンライン英語研究会|参加費無料