らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

544. ドアの取っ手が取れちゃった。

Scenario: 祖母の家に行ったときのこと。みんなで集まって食事の用意をしていた。ビールを冷やしておきたいので、倉庫から持ってくることにした。ところが家が古いためか、ドアがガタガタでなかなか開かない。思い切って力を入れて引いたら、開いたけど・・・。


「ドアの取っ手がとれちゃった。」



"I broke the handle off the door."



【ポイント】「壊れた」のか、「壊したのか」がわかる、自動詞、他動詞の違い。


"break"という動詞は、
人を主語にして、「~が壊した」ともいえるし、
物を主語にして、「~が壊れた」と言うこともできます。


〇 He broke the door.  (彼がそのドアを壊した。)
〇  The door broke.     (そのドアが壊れた。)
「物」を主語にして受動態にして、状態を表すこともできます。
〇  The door is broken.   (そのドアは壊れている。)

"break off"は句動詞で、セットで一つの動詞の意味をなします。「中止する」、「関係を切る」といった意味の他に、何かが「取れる」という意味があります。


ロングマンに次のように定義されています。


"break off"
if something breaks off, or if you break it off, it comes loose and is no longer attached to something else
何かが"break off"する、もしくは何かを"break off"するというのは、何かが緩んで、もはやくっついていないということである


つまり、


何かが"break off"する → はずれる (自動詞)
何かを"break off"する → (取って)はずす  (他動詞)
どちらの言い方も可能です。



One of the car’s side mirrors had broken off.
車のサイドミラーのひとつが取れていた。


He broke off a piece of bread.
彼はパンをちぎった。


"break off"は、目的語が短いなら、今日のフレーズにあるように、"break"と"off"の間に挟むことができます。また、"off"の後ろに"the door"がくることで、「ドアから」という情報を付け加えることができます。


I broke the handle off of the door. と、"off of"にして、"from"の意味を表すこともできますが、最近では"off of"の"of"がよく省略されています。



Englishラボのらぼでした。