らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

560. 片付けといてね。

Scenario: 息子が部屋のドアを直すのにドライバーを使いたいという。物置の道具箱にあるから、使っていいけど、使ったらちゃんと・・・。


「戻しといて。」



"Put it back."



【ポイント】目的語とは何か?その位置に気をつける。


英語では、目的語は動詞の後に置くのが基本的な形です。動詞の後ろに置くだけで、日本語の表現が、「~を」になったり「~が」になったり、時には「~に」になったりします。


I have a cell phone.    携帯持っています。
I like cats.  猫好きです。
I passed the test.   そのテスト合格した。   


「目的語」は、英語の場合、ただ「後ろに置くもの」と考えるといいと思います。ですから、「前置詞の目的語」というのは、「前置詞の後ろに置くもの」ということです。


今日のフレーズを見ましょう。


"Put it back." の"it"が、"put"の目的語ですから、"put"の後ろに置かれています。


ところが次の例文を見てください。


Put back what you brought from the storage.
物置から持って行った物を戻しておいてね。 


"put back"は、「~を戻す」というひとつの動詞のようにとらえることができるもので、「句動詞」(phrasal verb)と呼ばれます。"back"は副詞ですが、目的語が副詞の後ろに回るのです。代名詞は短いので、必ず動詞の後に置きます。


このことは、文法の規則というより、「言いやすさ」です。


"Put back it. "と、"Put it back."を言うと、"Put it back."のほうが言いやすいはずです。
「プリバッ」のように聞こえますね。(^_^) 


Englishラボのらぼでした。