らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

631. 私的にはやめて欲しいな。

Scenario: ハロウィーンの仮装を考えている。今年は巨大マスクにしようと思っていたが、妻が、どうみても袋をかぶっているとしか見えないと言う。そしてひと言こう言った。。。


「私的にはやめて欲しいんだけど。」



"I'd prefer it if you didn't do that."



【ポイント1】「仮定法」は主節と副詞節を別々に考えた方が楽。


「仮定法」は、主節と副詞節のセットでできているものと、主節だけ単独で使われているものがあります。


「車、欲しいんだけどねー。」(もし、お金があったらね)


「旅行に行きたいんだけどなぁ。」 (もし、コロナがおさまったらね)


と、「もし」の部分(副詞節)を付けずに、主節だけを使って、「~ならいいんだけど」といった、ちょっと含みのあるような言い方になります。


そこで使われるのが、"would"や"could"です。


まず、これだけでかなり、「~なんだけど」とか「~だと思うんだけど」「~していただいていいかしら」


が表現できます。


"I want to... " と言うところを、 "I 'd like to ( I would like to)...."とするだけで、


「~したいんだけどいいかしら・・・」


となり、


動詞の原形から始める命令形を使うところを、"Would (Could) you ~?"とするだけで、


「(もしご迷惑でなければ)~していただけませんか?」


など、「もし~ならば→if」の部分を言わないけれど、感じさせるような言い方になります。そのことで、相手との良い関係を作ることができるのです。


Open the door! ドアを開けろ。 
  より、
Would you open the door?   ドアを開けていただけませんか?
  と言われたほうが、「いいですよ。(Sure.)」と素直に言えそうでしょ?



"if"の部分(副詞節)を加える場合は、if節の中に「過去形」を使うことで、「現実ではない」ことが表現できます。


if I were/was rich → もし金持ちなら (現実は金持ちではない)
if you had a dog → もし犬を飼っていたら (現実は飼っていない) 
if he left home earlier → もし家をもっと早くでていたら (実際は早く出ていない)


と、「現実とは違うけれど、もしそれが起こっていたら」ということを表しています。


今日のフレーズの、


"if you didn't do that" は、「もしあなたがそれをしなければ」(実際はしている)ということがわかります。




【ポイント2】"I'd prefer it if ~"を会話に取り入れよう。



、"prefer"は、アクセントが [prifə́r] と後ろにあります。


今日のフレーズに出てきた、口語的な表現の、


"I’d prefer it if  ~."



は、相手がやっていることをやんわりと止めてもらうのに役立つ言い方です。


"if"以下は、ポイント1で書いたように、現実とは逆のことを想定する「過去形」を使います。


I'd prefer it if  + you didn't do that.


「もしあなたがそれをしないなら + それがいいんだけど・・・」


といった感じで、迷惑なことをやんわりやめてもらうのです。


ロングマンからの例
I’d prefer it if you didn’t smoke in front of the children.

子供たちの前でタバコ吸うの止めて欲しいんだけど。


「~のほうがいいんだけどなー。」といった感じです。今日のフレーズでは、今風に「私的には」を付けてみました。(他の人はともかく、私はといった感じが出るので。)


是非使って見てください。



Englishラボのらぼでした。








  would rather