らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

663. 辛かったわね、大変なことばっかりで。。。

Scenario: 今年の台風の被害は甚大だった。やっと最近になって元通りの生活が送れるようになったが、雨が降るたびにあの日がよみがえってきて未だに恐怖は消えない。様子を見に来てくれた友人にこう言われて涙が出た。



「大変だったわね、色々あって。。。」




"It's been hard for you,  what with everything you've been through."



【ポイント1】"what with ~"の使い方。



学校で習った英語の構文の中に、


 what with A and what with B (AやらBやらで)


というのがあったのを覚えていますか?


慣用句として覚えていたものが、今さら気になってくるということが時々あって、果たしてこの”what"をどうとらえたらいいのでしょう?


"what with”を、"because of"と同じなのだと考えれば簡単です。その場合は副詞句となりますが、ロングマンでこの場合の"because"を前置詞として分類しています。つまり"because of"は前置詞を2つ重ねた副詞句となります。
しかし、ロングマンには、"what"が"because"と同様に前置詞として使われる用法があるとは書いてありません。


結局はっきりと文法的に裏付けができない場合は、「慣用的に使っている」とするしかないでしょう。


日本語で、「~やら~やらで」を文法的に説明しろと言われても、「慣用句だ」となるのと同じです。。。( ´艸`)


ロングマンも、結局慣用句として扱っています。しかも口語です。


"what with something"
used to introduce a list of reasons that have made something happen or made someone feel in a particular way
何かを起こさせた、あるいは人にある感情を抱かせた理由を並べて示す場合に用いられる

She couldn’t get to sleep, what with all the shooting and shouting.
彼女は撃ち合い叫び声眠れなかった。


 They've been under a lot of stress, what with Joe losing his job and all.
ジョーの失業や何やかやで、彼らはすごくストレスを受けている。


What with one thing and another, I haven't had a chance to buy them a wedding gift.
なんやかんやで、私は彼らに結婚祝いを買うチャンスを逃してしまった。



しかし、なぜ"what"が使われるようになったのか、これについてはかなり複雑な説明になりますので、省略します。。。
ご興味があれば、Englishラボのらぼまでお知らせください。



Englishラボ
MisTy