らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

674. 鈴木さんと佐藤さんを足して2で割ったような人よ。

Scenario: 今月から、移動で自分の課に来る人がいると聞いた。どんな人だろう?彼を知っているという人に聞いたら、こう言った。



「鈴木さんと佐藤さんを足して2で割ったような人よ。」



"He is a cross between Mr. Suzuki and Mr. Sato."



【ポイント】"cross"を"mixture"の意味で使う。



今日のフレーズの日本語では「足して2で割ったような人」と言ってますが、「足したような人」だけでも同じ意味ですね。英語でも「2で割る」とわざわざ言わなくてもいいのです。


名詞の"cross"はロングマンで次のような定義になっています。


"cross"
a mixture of two things, breeds, or qualities
2つの種類の、もの、血統、特質を合わせたもの


使い方は、"cross between"で使います。


例 (ロングマンより)

The tour manager’s role is a cross between hostess and courier.

ツアーコンダクターの役割というのは、接客とガイドを兼ねたものだ。

Their dog is a cross between two well-known breeds.

彼らの犬は2つのよく知られた血統を掛けたものだよ。

今回の"cross"は定義に"race"(人種)が入っていないので、人に使う場合は人種のことではなく、性質や特徴のことであることに注意しましょう。


アメリカ国籍があるのに、「日本人が受賞した。」というような報道で、"He/She is a Japanese."と言われると、国籍が日本ということになります。国籍がアメリカでアメリカの市民権があれば、"He/She is an American."です。生まれが日本であるなら、"He/She was born in Japan."と言えばいいのです。


アメリカは多くの異なる人種からなる国ですが、大統領選でも、"We're Americans."という言葉をよく聞きました。アフリカ系アメリカ人という意味での、"an African-American."はよく使われています。


日本国内に限った場合、東京に住んでいて、生まれが大阪である場合がありますが、出身を言う時は、"I'm originally from Osaka."や、"I was born in Osaka."がいいです。"I'm from Osaka."だと、「大阪から来ました。」と現在住んでいるところを言っていることになります。


国籍が異なる両親をもつ人を、「彼女はハーフだ。」と言うのを聞いたことがあると思いますが、"She is half."というのは間違いです。


日本語の「ハーフ」という意味のことを英語出言うなら、
"I'm Half American, Half Japanese."と言ってもいいようですが、必ず"half"の後に国籍に関する単語を入れましょう。


しかし、"half"を使わないで、"My father was born in Japan, and my mother was born in the US."とか、”Her father is an American."や、"Her father has an American nationality."のように言うのがいいと思います。


Englishラボのらぼでした。