らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

685. まさに電撃結婚だね。

Scenario: 独身の友人が来月結婚するという。昨日プロポーズして、今日すでに結婚式場を決めてきたと言った。彼女に出会ったのは1ヶ月前だ。驚いて彼にこう言った。


「まさに電撃結婚だね。」



"That's quite the whirlwind romance."



【ポイント1】「電撃結婚」の意味が英語でわかる。


今日の画像は、実際に電撃結婚されたカップルです。ニュースの見だしは次のようなものでした。


Frank, 92, and Doreen, 85, are getting married after a whirlwind romance 


出会いは、病院の待合室だったとか・・・。詳しくはこちらへ。


"a whirlwind"とは、「竜巻」のことです。(ホヮールウィンドと聞こえます。)


それを名詞の前に置いて形容詞として使うことができます。日本語では、「電撃~」のように使いますが、例はあまり数多くありません。


この場合の"whirlwind"は、必ず名詞の前に置いて、次のような意味になります。(ロングマンより)


a whirlwind situation or event happens very quickly
状況や出来事がとても速く起こること

使用例


a whirlwind romance   電撃結婚

a whirlwind tour     慌ただしいツアー
a whirlwind visit                   大忙しの訪問


「電撃結婚」は、"a whirlwind wedding"にしてしまうと、"wedding"には「結婚式」という意味もありますから、慌ただしく進む結婚式のように聞こえます。実際は「恋愛関係が速く進んだ」という意味なので、"romance"を使います。


この用法の場合、"whirlwind"は「状況」や「出来事」の前に置くので、「めまぐるしい一日」を"a whirlwind day"というのは誤用となります。"a busy day"がいいです。


"a whirlwind of ~"または、"a whirlwind"のみを使えば、色々なことが次々に起こる、ということを比喩的に表現できます。


Life has been a whirlwind of activity for James.
ジェームズの人生には次々と色々なことが起こっている。


Living in Manhattan is such a whirlwind.
マンハッタンでの生活は、めまぐるしい。


Ruth was caught up in a whirlwind of work.
ルースは仕事でバタバタしていた。





【ポイント2】"quite"の使い方。



"quite"は「すごく」という意味の副詞です。
その程度は、アメリカ英語では、"very, but not extremely"(ロングマンより)「極端ではないが、非常に」であり、日本語表現の「なかなかの」、「いっぱしの」といった感じでしょうか。。。


I didn’t feel sleepy at all – quite the opposite, in fact. (ロングマンより)
全然眠くなかったよ。実際それと真反対さ。


学校で"quite a few"(たくさんの)という言い方を習ったと思いますが、実際、"quite a/some ~"で、「とても良い」、「とても大きい」、「とても興味深い」ということが表現できます。(特にイギリス英語で)


That was quite a party you had.
The engines make quite a noise.
It’s quite some distance away.


"quite a few"が「たくさん」という意味になるのは、"few"が「ほとんどない」に対して、"a few"は「少しはある」と「ある」ということを示すからです。「ある」とするものが"quite"である、つまり「たくさんある」というニュアンスです。


今日のフレーズにある"quite the~"の例文は少ないですが、"a"と"the"の違いを感じて使えば、その「特定して述べたい気持ちが現れていると思います。


Englishラボのらぼでした。