らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

711. 重荷になりたくない。

Scenario: 田舎に年老いた母親が一人暮らししている。何でも自分でしているようだが、今後のことを考えると心配だ。自分の家族と一緒に住むように言ったが、こう言った。


「重荷になりたくないんだよ。」



"I can't be a burden."


【ポイント】助動詞を日本語にするときは、前後の流れの中で表現を考える。


助動詞は、「動詞」の意味を「助」けるもので、英語では、"helping verbs"と言うことがあります。


助動詞は状況に応じて動詞の意味にプラスしたいことをつけ加えているわけです。ですから、助動詞自体に意味を与えることよりも、状況を考えて動詞の意味をサポートしてあげるものととらえましょう。


今日は、フレーズの中にある"can"をとりあげて見てみたいと思います。


「重荷になりたくないの。」は、"I don't want to be your burden."でもいいのですが、


"want"を使わず、"can"の力を借りてみましょう。(ロングマンの例を参照しています。)


【allowed】(許可をあたえられている感じ)


You can’t park here – it’s a no parking zone.
ここに車とめちゃだめですよ。駐車禁止ゾーンですから。

Can we go home now?’ ‘No we can’t.’

もう帰っていい? いや、だめだ。



【possibility】(可能性があることを伝える)


I am confident a solution can be found.
解決法が見つかる自信はあるよよ。


There can be no doubt that he is guilty.
彼は有罪の可能性が高いね。

The boxes can be stored flat.

その箱は平にたたんでしまえるよ。


【not true (in negatives)】(否定文の中で真実ではないことを伝える)


This can’t be the right road.
この道、絶対違うよ。

It can’t be easy caring for someone else’s children.

他の人の子供の世話をするって簡単なはずないよ。



【should not (in questions and negatives)】(疑問文、否定文の中で、ダメだと言うことを伝える)


You can’t expect the world to change overnight.
一晩で世の中が変わると思うなよ。


We can’t go on like this.
このままじゃだめだよ。

Jill’s left her husband, but can you blame her after the way he treated her?

ジルが別れたっていってもあんな仕打ちをうけててあなた、彼女を責めらる?



"can"の用法はまだ色々ありますが、今日のフレーズに合う使い方のみ載せました。
どの用法になるか、というのではなく、


自分が重荷になる、ということは「許されることではないんだ」、「そうなるはずではないんだ」、「だめなことなんだ」のどれに当たるにしろ、強い意志が伝わればそれでいいと思います。


Englishラボのらぼでした。