らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

731. 20階より下に行ったはずがない。

 Scenario: 我々のオフィスは高層ビルの30階にある。20階のオフィスに用事があるという同僚が、混んでいるエレベータを待っているより階段で行くと言ってオフィスを出た。でも、なかなか帰ってこないので、階を間違えたのかと思ったが・・・。


「20階より下に行ったなんてあり得ない。」 



There's no way he could've gotten downstairs from the 20th floor.



【ポイント】"no way"の使い方と「とんでもない」、「めっそうもない」という日本語表現。


"No way!" という表現は、 「とんでもない!そんなことはありえないよ!」と相手が言ったことに対して強く否定するときに使っています。 


ロングマンの定義です。


"no way"   adverb spoken      副詞 口語
used to emphasize that you will not agree or be able to do something
同意しない、何かができないということを強調するときに使う



‘Are you going to offer to work over the weekend?’ ‘No way!’
「週末も働きますって言うの?」「とんでもない!(いやだよ)」


‘Can I borrow your car?’ ‘No way!’
「車借りていい?」「(何言ってんだ!)駄目だよ!」


同じ強い否定でも、日本語の「とんでもない」は、人からお礼を言われたとき「そんなことおっしゃらないで!全然そんなことないですから。」という場合は、謙遜や丁寧な場合にも使います。。そういうときは、英語では、"Please, don't mention it." とか、"You're welcome."や"Anytime!"、"My pleasure."がいいです。


英語の"You shouldn't have this."についても、同じようなことが言えます。
「そうすべきではなかった。」という意味でよく使われますが、相手を非難する場合の他に、過剰な好意をいただいて恐縮するときに言うこともあります。ですから、その状況と、気持ちのこめ方で使い分けましょう。


ところで・・・


「滅相(めっそう)もない」という日本語を使ったことがありますか?これも、強く否定する言い方ですが、取引先の人とか、上司、目上の人に対して使う言い方です。


「とんでもない。」と「滅相もない」の違いがここに詳しく説明されているので、興味があれば参考にされるといいと思います。 ⇓



ロングマンでは、"No way!"は、副詞という分類がしてありました。マクミランでは、「会話でのフレーズ」という扱いです。


"no way"を副詞として扱うという、ロングマンの扱いは、次の例文で納得できます。

No way will we be finished by five o'clock. 5時までに終わるなんて絶対無理!


否定語の副詞が文頭に来ると、後の文に倒置が起こる、という使い方です。
こういう倒置は、日常的に結構使っています。



"There's no way....."は"no way"と同じ意味で"no way"同様、非公式な使い方です。すが、ここの no way は"no"がついた名詞としての"way"となります。"


ロングマンから他の例もあげておきます。


There’s no way I’m going to pay £500 just for a weekend in Paris.
パリで週末に500ポンド使うなんてありえないから!


And there was no way, no way that I was going to become like Michael.
僕がマイケルのようになるなんてありえないことだったんだよ。


There’s no way I’ll ever get married again.
僕が再婚するなんてありえない。



今日のフレーズでは、仮定法に付けて使っていますが、過去形、未来形も含めて、どんな時制にも付けられるので、便利です。


日本語では、「絶対ない」ことを「あり得ない」と言うことが多いですね。。。


Englishラボのらぼでした。