らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

826. 前に入るのに一苦労だったよ。

Scenario: 今年のニューヨークシティマラソンはバーチャル参加となった。毎年世界中から集まってきて、スタート地点はすごい人混みになる。去年はなるべく前からスタートしたいと思ったが・・・。


「実際、人混みかき分けて前に出るのは大変だったよ。」



I practically had to fight my way in.



【ポイント1】"fight"の使い方。



英語の単語をカタカナにして、実際英会話の中で使うのが難しい場合があります。実際の英語と使い方が違っているものが多いからです。「ファイト」もそのひとつです。


「ファイト!」と日本語で言うときは、「元気出して!」とか、「頑張れ!」という応援の一言になりますが、そのまま英会話で使うと、「闘え!」となります。


"fight"は、主語が複数で、主語になっているもの同士が闘っているのなら自動詞として使い、主語が誰かと(何かと)闘っている場合は他動詞として目的語を伴ったり、自動詞に前置詞を付けた形で、"fight with~"、"fight against ~"という言い方をしたりして使います。


いくつか例をあげます。どんなものを目的語にできるかにも注目してください。(例はロングマンからです。)


The Republicans and the Nationalists fought.
共和党員と国家主義者が闘った。

The Republicans fought the Nationalists.

共和党員は国家主義者と闘った。

Two guys were fighting with each other in the street.

2人の男が通りでケンカしていた。

The men were fighting for higher wages.

男たちは賃上げを求めて闘っていた。


People are fighting against repression.
人々は抑圧に対して闘っている。


We will fight terrorism, wherever it exists.
我々はテロが存在するところはどこででもそれと闘うだろう。

The prime minister decided to fight an early general election

首相は早期総選挙を戦うことを決めた。

He had to fight several other applicants for the job.

彼は職を求めて他の応募者数人と戦わなければならなかった。

She fought her fear.

彼女は恐れと戦った。

She was fighting with her emotions.

彼女は自分の感情と戦っていた。


「ファイティングスピリット(fighting spirit)」は英語です。
ロングマンに定義があります。


the desire to fight or win
戦いたい、あるいは勝ちたいと思うこと


They showed their true fighting spirit.

彼らは真のファイティングスピリットを見せていた。



今日のフレーズの"fight"の目的語は、"one's way"です。
ロングマンの定義は次のようになっています。(例もです。)


to move somewhere with difficulty, for example because there are so many people around you
困難を伴ってどこかへ動くこと。たとえば周りに多くの人がいる場合。



We fought our way through the crowd.
私たちは人混みをかき分けて進んだ。

 We need to fight our way out of some tight spot.

狭いところから何とかしぬけ出なければならない。

You have to fight your way out of trouble.

困難を克服しなきゃね。


明日は、「後で寄るね。」です。


Englishラボのらぼでした。