らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

838. かえって良かったです。

Scenario : 取引先から電話があり、午前の打ち合わせを午後にして欲しいと言われた。すでに出かける用意をしていたのだが、こちらも他にすることはあるわけだし、全く問題ない。急なことで申し訳ないと、言われてたのでこう言った。



「かえって好都合です。」




"It's just as well."



【ポイント1】"It's just as well"は会話の中で簡単に使える。


"it’s/that’s just as well"


は、「そのほうがかえって良いです。」といった意味で会話の中で使います。
後ろにthat節が付く場合もあります。(thatは省略できます。)


ロングマンの定義と例です。


"it’s just as well (that)"
spoken used to say that things have happened in a good or fortunate way
会話で使う。
物事が良いように、あるいは幸運であるように起こったときに使う。


It’s just as well I kept some money aside for emergencies.
まさかの時のためにいくらかお金をとっておいてよかったわ。


It's just as well I took the train today - I heard the traffic was really bad.
今日電車に乗ってきてよかったわ。道がすごく混んでるって聞いたのよ。


It's beginning to rain - it's just as well that we brought our umbrellas.
雨が降り出したわ。傘持ってきてよかったわね。


Perhaps it is just as well.
多分それで良かったです。


ケンブリッジの辞書では、ただ、"It's a good thing."のことだと書いてありました。( ´艸`)



【ポイント2】「同じ程度に良い」、"as well"。


"as well"は、「~も」と何か別の物(人)をつけ加える時に使います。
(ライティングの中では、"also"を使った方がいいです。)

Why don’t you come along as well?

あなたも一緒にくれば?


また、"as well as"で使う場合もあります。同様につけ加える場合です。


I need to go to the bookshop as well as the bank. (マクミランより)
銀行だけでなく本屋にも行かなければならない。


I need to go to the bookshop as well. だけなら、
「本屋にも行く」


つまり、「他にも行くところがある」ということを意味しています。「何かに付け加えている」感覚から、日本語では、「ついでに」という表現もできるのです。


すると、


It's just as well.  の後に、「他の選択肢でもよかった(いい)けど」という気持ちが現れ、今日のシチュエーションでは、


「午前中でもよかったですが、午後がいいとおっしゃるのなら、それでも充分いいですよ。かえってそのほうがいいくらいですから、心配しないでください。」


といった、相手に気を使わせない表現になるのだと思います。


「悪いわね~。」と相手が言った時に、


「いえいえ、ついでですから。」とか、
「かえってそのほうが有難いですから。」とか、
「そちらのほうがかえってこちらも好都合ですから。」と言うときにいいと思います。


「あ、ちょうど良かったですぅ。」というときってありますよね。。。



Englishラボのらぼでした。