らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

858. テレビ見ましたよ。

Scenario: 地元のケーブルテレビで、車を持たない一人暮らしの高齢者のために、買い物のときに声をかけて一緒に連れて行くサービスをしている人たちのボランティアの活動を紹介していた。 その中の一人にジムで会ったのでこう言った。


「テレビ見ましたよ。」



"I saw you on TV."



【ポイント】状況を伝える英語表現をする。



日本語でも英語でもそうですが、例文というのは、一文だけでは状況が伝わりにくいことが多く、誤解を招くこともあります。どの言語にも、友達同士ならこの表現、目上の人にはこの表現というように使い方を分けています。会話はすでに状況が設定されているために、言わなくても分かる部分をかなり省略してしまっても誤解がないことが多いですね。


今日の状況だと、


「 テレビにあなたが出ていたのを見た。」


ということを伝えたいのですね。


ですから、まず、


"I saw you."


です。


そして、"on TV" (テレビで)を付けます。「出ていた」は不要です。


"I watched you."にすると、「あなたを観察した」といったニュアンスになるので、"see"を使って、「視界にあなたの姿が入った」といった感じにしましょう。
テレビで何かを興味深く観察するように見ているなら、"watch the animal's life on TV"のように言えます。
映画館で見る映画なら、映像が視界に入ってくる感覚なので、"see"です。テレビで映画を見るならテレビのスクリーンの大きさにかかわらず、"watch the movie on TV"も使えます。




【ポイント2】「テレビ番組」は英語でどういうか?


「テレビ番組」を"TV program"と言っている人が多いですね。大丈夫です。和製英語ではありません。
しかし、実際には、アメリカでは"show"のほうが多く使われています。("program"は、「コンピュータのプログラム」とか「政府が立ち上げたプログラム」という意味で使われることの方が多いです。)


"show"には、次のような意味があります。 (ロングマンより)


a program on television or on the radio
テレビやラジオの番組


a quiz show
a talk show
a reality show


といったように、内容によって単語をつけ加えるとさらに分かりやすいです。
ニュースなら、そのまま、"watch the news"です。



明日は、「それって彼のためになること?」です。



Englishラボのらぼでした。