らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

871. 3ヶ月で大学の願書の締め切りなの。

Scenario: 大学に進学するために頑張っている。先生には第一志望は無理だと言われているのだが、挑戦したいというと、こう言われた。


「願書の締め切りまで3ヶ月だぞ。」





"College application's due in three months."



【ポイント】"due"の使い方。


今日のフレーズの"application's"のアポストロフィーは所有格を表すのではなく、"is"の短縮形です。


"due"は「締め切り」という日本語表現で使われることが多いので、名詞のようですが、
形容詞」です。


また、"due to ~"で、原因を表す言い方として学校で習った方もいらっしゃるでしょう。


ロングマンを参考にして、その意味と使い方を整理します。


基本的なイメージは、「決まっているときに起こる」ことです。


「 S + be + due + 予定の時」 


の形で使います。



The final results of the experiment are due on December 9.
その実験の最終結果は12月9日に出ることになっている


She’s pregnant and the baby’s due in April.
彼女は妊娠していて、出産の予定は4月だ。


※"due"の後のto-不定詞を続けて「~することになっている」と言うこともできます。


借金の支払いや、書類の提出などの内容の時は「期限」とか「締め切り」といった日本語の表現が用いられることが多いです。


The team are due to fly to Italy next month.
そのチームは来月イタリアに飛ぶことになっている


His new book is due to be published next year.
彼の新しい本は来年出版されることになっている


The next income tax payment is due on 31 January.
次の所得税の支払期限は1月31日だ。

Students’ term papers are due next Monday.

生徒の課題提出は次の月曜日が締め切りだ。



※この使い方では、後ろにそのことが起こる決まっている時を付けます。



ここからは、"due to ~"で、「原因」を表す使い方についてです。


この"due to"は、「~のために」と原因を表す言い方です。この"to"は不定詞ではなく、前置詞で、ロングマンでは、"due to"で前置詞としています。意味は"because of"ですが、この言い方は"because of ~"よりフォーマルな言い方です。新型コロナウィルスの報道では、ほとんどこの"due to the pandemic"のような使い方がされています。


上に書いたように、"due"という形容詞は、もともと「決まったときに起こる」というニュアンスがあります。


"due"を形容詞として、次の文を書き替えてみました。


There is a big mess due to the pandemic. パンデミックのために、大混乱だ。


        ⇓


There is a big mess, which is due to the pandemic.  
大混乱だ、それはパンデミックに限ってよく起こることだ。                            


こう考えるともともとの"due"の意味が生きてきます。
こうして使っているうちに、いつのまにか”due to"全体で前置詞のように使うようになったと思います。


同じ「~のために」という原因を表す言い方に、"thanks to"や、"owing to"もあります。以前はそれぞれ単語の持つニュアンスから使い分けていたと思いますが、特に"owing to"は現在はあまり使われていないように思います。


明日は、「ソファにドシンと腰を下ろした。」です。
読んでね。


Englishrラボのらぼでした。