らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

921. 国際面を広げてください。

Scenario: 今日の授業はタイムズという雑誌を使ったグループワークだ。最初に先生がこういう指示があった。


「タイム紙の国際面を広げてください。」



"Open the Time to the international section."



【ポイント1】日本語の「を」の扱いと、"open"の目的語になるもの。


「~を開ける」という意味の"open"ですが、「開けられるもの」、つまり目的語に何がくるでしょう?


日本語で考えると、「国際面を開ける」となっているので、"open the international section"となりそうですが、"open"するのは、"the Times"です。


このように、日本語で「~を」がつくと必ず目的語になると考えるのは落とし穴です。


日本語の「を」について、よくある間違いをあげてみますね。



「私の頭たたく」は、


× hit my head
○ hit me on the head  (体の部分には"my head"ではなく、"the"をつけます。) 



「私の財布盗む」は、
× rob my wallet
○ rob me of my wallet
("steal"を使うと、"steal my wallet"と言えます。)



「道路の雪かきする。」は、
× clear the snow of the road
○ the road is cleared of the snow  
(この意味では、普通目的語を主語にして受動態を使います。)


「テーブルをかたずける」は、
「汚れたお皿やフォークなどをテーブルからなくす」という意味なら、


"clear the table"だけでOK。


「テーブルを倉庫などに戻す」という意味の「かたずける」なら、


"put the table away"


になります。(´;ω;`)


さて、


"open"できるもの("open"の目的語になるもの)を整理してみました。


① 閉じていたもの


open the door
opened an umbrella
open his hand
the flowers open
open my book
open the curtains
open his arms
open the borders (国境の閉鎖を解く)




② びんや缶などのふたなど


open a bottle of wine
open the letter
open a beer  (瓶や缶)



③ 目や口


open your eyes/mouth



⓸ サービス (オフィスや店、レストランなど)
   「~をオープンさせる」 (他動詞)
 「~が開く」       (自動詞)


open an office in Japan
the bank opens at 9 o'clodk



⑤ コンピューターのドキュメントやプログラム


open the File Manager



⑥ 会議、会見、イベント、式典


open the Conference
会議(会見)を開く


open the concert
コンサートを始める





【ポイント2】"the"を付ける固有名詞と付けない固有名詞。


使い慣れていないと、"the"を付けるのか付けないのか分からなくなる場合がありますね。


主な使い方を書いておきます。



"the"を付ける固有名詞


雑誌や新聞の名前


the Time
the Asahi


公共の建物


the Imperial Hotel
the Empire State Building


河川・運河の名前


the Thames
the Tone River


海洋の名前


the Pacific Ocean



"the"を付けない固有名詞


山・湖・湾の名前


Mt. Fuji
Lake Biwa
Tokyo Bay


公園・街路・広場・駅・空港の名前


Central Park
Narita Airport
Tokyo Station
Fifth Avenue


学校の名前


Harvard University



明日は、「誰もすぐに立ち直れないよ。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。