らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

925. 車の話になったら、俺の出番。

Scenario: 取引先との交渉に行く準備を同僚と進めている。契約更新を順調に進めるために、「社長さんに車の話をすると機嫌が良くなるよ。」と教えた。車に興味のない同僚は困った顔をしたので、こう言った。


「車の話になったら、僕がカバーするよ。」



"If the car talk gets a little detailed, I get you covered."



【ポイント1】「〇〇トーク」という言い方について。


今日のフレーズの"the car talk"は、口語独特の表現です。
"the"がついているのは、「特定の車」を指しています。シチュエーションにあるように、「相手が興味のある特定の車の話」のことです。


普通、名詞の"talk"は、


have a talk about/on/of ~  「~について話す」


という使い方をします。日本語でも「恋愛話(恋バナ)」とか、「もうけ話」、「身の上話」、「苦労話」のように「~についての」という部分を「話」の前に持ってくることがありますね。短い単語のみですが。その感覚が英語にもあると思います。


"the car talk"は、「その車話」と日本語にしてしまうと変ですが、英語の響きからして、"the car talk"というのは自然に聞こえるのです。


また、


「〇〇トーク」という言い方は、日本語でも、「ガールズトーク」や「セールストーク」といった表現で使われています。


まず、「ガールズトーク」ですが、


「女の子同士の話」というのであれば、"girls' talk"です。複数を表す"s"の右肩に所有格のアポストロフィーが付いています。


もう一つ、「(男の子の間でする)女の子についての話」を意味するときには、"girls talk"でしょう。


また、"baby talk"(無冠詞)が、「赤ちゃん口調」ですから、「女の子口調」なら、冠詞なしの"girl talk"でしょう。


マクミランでは、このことについて、


a style of talking used by a particular group of people
特定の人のグループによって使われるおしゃべりのスタイル


という説明があって、"girl/boy talk"が例に挙げられています。





【ポイント2】名詞の"talk"の使い方。


実際名詞の"talk"はどのように使われているか、例文で見てみます。(例文はすべて、ロングマン、マクミラン、ケンブリッジからのものです。)


● 「おしゃべり」といったニュアンス


The talk/Her talk was all about the wedding.
その話/彼女の話は、すべて結婚のことについてだった。


I sat there listening to the sailors’ talk.
私はそこに座って、水夫たちの話を聞いていた。


I enjoy making small talk with complete strangers.
全く知らない人とちょっとした会話をするのが楽しい。


pillow talk   寝物語




● 「重要な話題」や[会談」といったニュアンス (複数で使われることが多いです。)


For all the government’s talk, it does nothing to improve housing conditions.
政府の話(政府が公表している話)にもかかわらず、彼らは住宅事情の改善に何もしていない。


Contract talks between the airline and the union began today.
航空会社と組合の間の契約の話が今日始まった。


merger talks   合併の話
takeover talks   買収の話



● 話し方の特融のタイプのことを言う


The sales talk was so slick.
そのセールストークは実に巧妙だった。
 (この意味の場合、"sales pitch"のほうをよく使います。)


persuasive sales talk   説得力のあるセールストーク


baby talk   赤ちゃん言葉


The boss gave the staff a pep talk to boost sales.
ボスが売り上げを上げるためにスタッフに激励の言葉を送った。


sweet talk   甘い言葉(誘い)




【ポイント3】"get"と過去分詞の組み合わせ。


今日のフレーズには、"get"が2つ出てきていますね。


"get"には、「得る」という意味をもつ用法の他に、「連結動詞」(linking verb)の用法があります。


be動詞を、=(イコール)と考えるように、


"get"に特別に意味を与えずに、矢印と考えましょう。つまり「変化」を表している感じです。



getが目的語がない自動詞のっ場合


the car talk → a little datailed
車の話が、→ 「ちょっと詳しく話されている」 という状態になる 


"get"が後ろに名詞を伴っている他動詞て、過去分詞が続いている場合

you  → covered
あなたを → 「カバーされている」 状態にする


となります。


あとは、その感じになるように、日本語で表現するだけです。



こうすると、


I got hungry.


や、


You got me worried.


も、その感じがわかると思います。



明日は、「書類を揃えるのってめんどくさいよね。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。