らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

963. つまらないものですが。。。

Scenario: 今日は同僚の誕生日だ。和食に興味があると聞いていたので、日本に帰った際に買ったインスタントのお味噌汁をあげた。日本ならこう言って渡すのだろうが・・・。


「つまらないものですが・・・。」



"Here’s a little something for you."



【ポイント1】「つまらないもの」は文字通りの「つまらないもの」ではない。


まず、相手に何かをあげる場合のことを考えます。

海外では「つまらないものですが・・・。」と言ってはいけないと言われますが、それは、「つまらないもの」を文字通り「つまらない」という英語表現を使うからです。


日本人が「つまらないもの」というのは、本当に「つまらないもの」と思っているのではなくて、相手に気を遣わせることがないように言う「気持ち」からきている表現です。


問題は、英語にするときに「つまらないもの」をそのまま次のような英語表現を使ってしまうことです。(T-T)


boring
disapointing
cheesy
foolish
worthless


日本語で伝えるのと同じ気持ちを伝えるには、英語でこの表現があります。


a little something


です。


ロングマンに次のような説明があります。


"a little something"
used when you are telling someone that you have bought them a present
相手にプレゼントを買ったということを人に言うときに使う

I got you a little something for your birthday.
あなたのお誕生日にちょっとしたものを買ったの。


日本語の「つまらないものですが」という表現も、大抵「買ったもの」に対して使います。「粗品」もそうです。自分の家にあったものや、自分が手作りしたもの、自分が不要になったもの(高価なものでもです)などには使いません。



そういう意味でも、"a little something"と共通したことがあります。
ちなみに、マクミランには"not expensive"(値段が高くないもの)という説明があります。




【ポイント2】"a little something" と"something little"について。


"something little"にすると、そのまま「小さなもの」になってしまいます。


"This is something little."と言ってプレゼントを渡すと、、「これは何か小さなものです。」となって、実際に大きさが小さいものを示して言っている感じがします。


一方、"something"には、口語で「大したもの」、「良いもの」という意味があり、それに、"a little"が付いていると考えるといいと思います。

この意味の"something"は一般に、be動詞のあとで使われるのですが、プレゼントをあげるときに、"This is something."というと、「これ、すごくいいものなのよ。」になって相手に気を遣わせてしまう。日本語では「つまらないもの」という表現を付け、英語では、
前に"a little"を付けたのだと考えています。


最近、プレゼントに「粗品」って書くのをやめて、「ほんの気持ちです。」って書いてあるのもありました。"a little something"だなって思いました。。。(^_^) 


明日は、「表から出て。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。