らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

959. この辺でやめますか?

Scenario: 今後の会社経営の方針をめぐって、理事会が開かれた。先が見通せない状態での方針の決定はなかなか結論が出ない。みんな疲れているようだし・・・。メンバーの一人がこう言った。


「今日はこの辺でやめますか?」



"You want to call it?"



【ポイント1】"call it a day"の使い方。


今日のフレーズは、口語ならではの省略が多い表現です。
まず、"call it a day"の"a day"が省略されています。「今日は終わり?」といった感じです。
日本語で、「今日は終わり?」という感じでしょうか。でも「今日という日が終わる」という意味ではないことは分かりますね。(^_^)


また、今日の場面で、まだ終わりにしたくない場合は、"No, not yet."(いや、まだだ。)と言えばいいでしょう。


ロングマンの説明では、"call it a day"は次のようになっていす。


"call it a day"
informal 

to decide to stop working, especially because you have done enough or you are tired
口語
十分やった、あるいは疲れたから、働くのを止めると決めること


「働くのをやめる」わけですから、会議だけが終わって、他の仕事に戻るというのではありません。「解散して帰宅する」です。
授業なら、1時間目の終わりではなく、最後の授業の終わりに言います。(アメリカでは授業が終われば、課外授業なしでほとんどの生徒は帰宅します。)


"call it a day"を使った例(ロングマンより)
Come on, let’s call it a day and go home.
なあ、今日はもうこれで切り上げて家に帰ろうよ。

Come on, guys, let's call it a day.

おい、みんな、今日はこれで終わりにするからな。

So he agreed to call it a day.

それで彼はそこで止めることに賛成した。

Look, we're all tired - let's call it a day.

ほら、みんな疲れてるよ。今日のところはこれで切り上げようよ。



【ポイント2】"call it a day"の"a day"は「一日」?


今日のフレーズでは、"a day"が省略されていますが、"call it a day"は、そのまま訳すと「それを一日と呼ぶ」です。


このフレーズにある"it"は、何か特定のものを指す代名詞としての「それ」ではなく、「その場の状況」、「進み具合」といった漠然としたものをいいます。


"a day"は「一日」ですが、


"day"には、「24時間の一日」のことではなく、次のような意味で使うこともあります。


the time you spend doing your job during a 24-hour period
24時間の中で仕事をして過ごす時間のこと



I work a ten-hour day.
10時間勤務ということで働いています。

Rail workers are campaigning for a shorter working day.
鉄道職員は労働時間短縮のために運動している。


I’ve got a day off tomorrow.
明日休みをもらった。



明日は、「そこでハッと思ったんです。」です。「ハッと」がポイントです。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。