らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

961. ずっと先のことは考えたことない。

Scenario: 新型コロナワクチンの接種を受ける予定だ。数日でおさまる副反応は心配ないようだが、何年も先のことを言われると、心配になって来る。でも実際わからないことなのでこういうことにしている。


「ずっと先のことなんて考えたことないよ。」




"We haven't thought that far ahead."



【ポイント】"think"は他動詞と自動詞の用法がある。


"think"は、後に"that ~”  (that節→thatは接続詞です。)をつけて、


「~ということを考える/思う」


という使い方をすることが多いです。しかも、このときの"that"を省略することがあるので、"that"が接続詞であるということを案外気づかないものです。


この場合"that"以下、つまり「that節が名詞節となっているので、"think"は「他動詞」の用法になります。


しかし、「~のことを考える」という場合は、


think about ~
think of ~


と、前置詞を伴う自動詞の用法になり、日本語で、「~のこと考える」となります。


今日のフレーズの"that far ahead"の"that"は後ろが「S+V....」の節の形になっていないので、接続詞ではありません。


「副詞」です。


"that"は口語では、特に大きさや量が「多い」ということを表す使い方をします。日本語の表現にある、「あれほどまでに」といった感じです。否定文の中では、「それほど~じゃない」、「あんなに~じゃない」という表現をすることが多いです。


"far"も副詞で、「遠く」
"ahead"も副詞で「前方へ/前方に」


"that far ahead"は3つの副詞が重なって、「そんなに遠く先へ」といった感じです。


副詞は動詞を修飾するので、"think"という自動詞(目的語をとらない)を修飾しています。


日本語表現のまま考えると、「そんな先のことを」と目的語のようになってしまうのですね。


明日は、「他に打つ手がない。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。