1006. おばあちゃんは口出ししないほうがいいわよ。
Scenario: 友人に会うと孫の話ばかりだ。最近は息子夫婦の子育てが心配だという。好きなものしか食べさせず、塾や習い事が多すぎるというのだ。心配する気持ちは分かるが、こう言った。
「おばあちゃんは口出ししない方がいいわよ。」
"You should be a hands-off grandma."
【ポイント1】"hands-off"は形容詞で、名詞の前に置いて使う。
今日のフレーズの"hands-off"は、ハイフンが使われています。ハイフンで単語をつなげば、ひとつのまとまりのある単語となり、多くが形容詞として使われます。
"a three-year-old boy" → 「3歳の男の子」 のように。
"hands-off"の意味はマクミランによると次のようになります。
allowing other people to make their own decisions
他の人に決めさせること
ロングマンでは、もう少し具体的に、
"letting people do what they want and make their own decisions, without telling them what to do"
何をすべきかを言わないで、人の好きなようにさせたり、決めさせたりすること
となっています。
a hands-off approach to ~ 「~に対するハンズオフアプローチ」となりますが、このカタカナの言い方が日本語表現の中でどれだけ定着しているかは疑問です。「無干渉主義の」や「傍観的な」はちょっと冷たい感じがするので、「相手のやり方を尊重するやりかた」というニュアンスで、「ハンズオフで」というカタカナ表現が定着してくるかもしれません。
反対語の"a hands-on approach to ~"は、「現場主義の」、「管理主義の」、「実務主義の」といった日本語表現があるので、「ハンズオンで」というカタカナ語は使わなくてもいいかも。。。
英語の"hands-off"は形容詞ですが、名詞の前のみで使います。
○ You should be a hands-off grandma.
× Grandma should be hands-off..
です。
【ポイント2】"Hands off!"は、「触らないで!」になる。
ハイフンを使わなければ、"hands off"は、"hands"と"off"の2語がそれぞれの役割を果たす使い方になります。
口語で、"Hands off!"は、「触らないで!」という意味になりますが、"hands"は名詞なので動詞の命令文ではありません。
"Keep your hands off." を短くしたものです。「手を離して置いて!」ということですね。
「手を上げろ!」、「手を上げて!」の"Hands up!"も同様です。"Keep your hands up!"ですね。
短い命令以外で使うときは次のようになります。
Tell your little brother to keep his hands off my car.
弟に私の車を触らないように言ってね。
明日は、「ちょっとお姉さんお借りしますね。」です。"borrow"は使いません。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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