らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1039. 持ち帰り用にケーキ切って下さる?

Scenario: コロナの感染がおさまってきたので、久しぶりに友人宅で集まっておしゃべりをしている。デザートに友人が焼いたケーキを出してくれたのだが、幼稚園の娘のお迎えの時間が近づいていたので、こう言って一足先に失礼することにした。


「持ち帰り用にケーキ切って下さる?」



"Could you cut me a nice-sized wedge to go?"



【ポイント1】二重目的語をとる動詞。


二重目的語をとる動詞というのは、


いわゆる文型でいうと、第4文型になる動詞ということで、日本語でいうと、


「~に~を」


という表現になるような動詞のことです。"give"や"buy"が代表的な動詞としてテキストなどに紹介されています。


同時に英語では、動詞の後に「人+もの」の順番に単語を置いて、


「人にものを〇〇する(してあげる)」というようになります。


"I'll buy you a drink."   一杯おごるよ。
"He gave me a present." 彼は私にプレゼントをくれた。


pay 払う
lend 貸す 
show 見せる
send 送る
hand 手渡す
offer 提供する
tell 告げる
pass  渡す


などは二重目的語をとる動詞の一例です。


その他、次の動詞も二重目的語が使えます。(ロングマンを参照しています。)


Tony asked us to find him office facilities in New York.
トニーは我々ニニューヨークでオフィスとして使える場所を探してくれと頼んだ。


She cooked me a good dinner every night.
彼女は私に毎晩素敵な夕食を作ってくれた。


He made her a toy horse.
彼は彼女におもちゃの馬をつくってあげた。


Daddy, will you read me a story?
パパ、わたしにお話し読んで。


Can you cut me a piece of bread, please?
私にパンを一切れ切って下さる?




【ポイント2】「くし形」に切るものは、英語では「くさび形」。



料理の時に、「くし形に切ります」というと何を切るでしょう?


ジャガイモ
オレンジ
りんご
タマネギ
トマト
カブ


が思いつきます。
こんな感じになりますね。



丸いケーキの一切れも同じ仲間です。


日本で丸いケーキの切り方を「~形」という表現はしないですね。かえって「くさび形」(wedge)というと、次のような大工道具やドアストッパーのようなものを連想してしまって、美しさが壊れそうです。。。(^_^)


だって、これですから。。。



これも、wedgeです。





"nice-sized"は形容詞で、「ちょうどいい形の」といった感じです。
"medium-sized"なら、「中くらいのサイズの」になります。
"to go"は「持ち帰り用に」


です。


日本は平等になるように、丸いケーキは6つや8つに切ることが多いですが、くさび形の切り方だと、自分の食べたい量によって、切り分けていけるし、欲しい部分の装飾部分を崩さないように切れるので合理的だと思います。


明日は、「話してあげるけど、ひとつ条件があるの。」です。英語では短く言えます。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。