らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1041. 面白くなきゃ承知しないからな。

Scenario: 1月に「サンタコン」が開かれることになった。サンタクロースの恰好をして、酔っ払って歩くだけのイベントなら飲み歩くだけと聞いているので、行く気がしなかったのだが、友人に絶対楽しいからと言って誘われた。サンタの衣装に着替えながら友人にこう言った。


「面白くなきゃ承知しないからな。」



"This (had) better be good."



【ポイント】"had better"は警告になる。


"had better"は、日本語で表現した場合「~したほうがいい」と書いてある場合がありますが、そのあとに「そうしなきゃ困ったことになる」というニュアンスが隠れていると思ってください。


それが単にアドバイスとして伝わるのか、脅しのように伝わるのかは、相手との関係やその場の状況によりますが、「しなくてもいいけれど、したほうがいい」というニュアンスではありません。


さらに使い方について次のことに注意しましょう。


● "had better"は過去形ではない。


"had"があるので、過去形のように見えますが、"had better"の塊でひとつの助動詞ととらえてください。
「~しなければならに」という意味の"have to"とは全く違うものです。


● "had better"の会話の中での使い方。


You'd better go.のように、"had"が短縮形になったり、時には今日のフレーズのように全く省略されてしまったりすることがあります。
ライティングのときは、”had"を示すことが必要です。" 'd"と短縮形は使ってもいいですが、省略はしないようにしましょう。


● "had better"の後は原形。


"had better"をひとつの助動詞と考えれば、後ろに原形が来るということも自然です。


I think you’d better ask Jo first.
まず、ジョーに聞いた方が良いと思うよ。


You’d better keep your mouth shut about this.
このことは黙ってろよ。



● "not"は"had better"の後ろに置く。



否定文のときは、"had not better"ではなく、"had better not"になります。


"had better"をひとつの助動詞と考えると、"not"の位置が"had better"の後ろに来ることも自然です。

You had better not tell Oliver.
オリバーには話さないほうがいいよ。



● "had better"の疑問形はない。


アドバイスや警告には、疑問形はありません。


「~してもらえますか?」は依頼の表現で、


"Will/Can you ~?"
"Would/Could you ~?"


になります。


また「~してもいいですか?」は、


"May/Can I ~?”


です。


● 「~したほうがよかった(のにしてしまった)」は?


後悔する表現となって、


I should have done this.
これをすべきだった。(のにしなかった)


I shouldn't have done this.
これをすべきではなかった。/しなくてもよかった。(のにしてしまった)


という表現を用います。 



明日は、「荷物は二階に持てって。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。