らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1046. 出張が多くてね。

Scenario:  出張が続いたせいか、最近疲れ気味だ。友人が体調が良くないのではないかと心配してくれるので、こう言った。


「出張が多くてね。」



"I travel for work."



【ポイント】"go to travel"は英語表現ではない。


日本で言われている「Go To Travel」は、「旅に出る」という意味で使われているものではありません。コロナの影響で低迷している観光産業を回復させるための政策キャンペーンの愛称です。


"travel"は、1語で「旅行に行く」という動詞で使います。
名詞で使われる場合は、"travel"は不可算名詞、"trip"は可算名詞です。


意味の違いは次のようなものです。(マクミランを参照しています。)


"trip"
レジャー、仕事、ショッピングなどである場所を訪れる


"travel"
特に交通機関を使って遠くの場所を訪れる


travelが名詞で使われる場合は、大抵次のように他の名詞と一緒に使われます。


the travel industry  旅行業界
pay travel expenses  旅費を払う
take out travel insurance.  旅行保険に入る
a travel guide/book    トラベルガイド/本



"trip"と"travel"の英語での使い方に注意しましょう。


楽しい旅を!
○ Have a nice trip!
× Have a nice travel! 
(travelは不可算名詞です。)


旅に出る
○ go on a trip
× go on a travel → "travel"のみを動詞で使う。



動詞としての"travel"は次のように使います。(ロングマンを参照しています。)
イギリス英語では、過去形は"travelled"、アメリカ英語では、"traveled"になります。


We’re planning to travel across America this summer.
私たちはこの夏、アメリカ中を旅する計画を立てています。


We traveled by train across Eastern Europe.
東ヨーロッパを列車で旅しました。

They traveled 200 miles on the first day.

彼らは初日に200マイル旅しました。
(旅の距離を目的語にして"travel"を他動詞として使うことができます。)


Ben’s dream is to travel the world/the country.
ベンの夢は世界中/国中を旅して回ることだ。
(the worldのように「~のあちこちを渡り歩く」という意味で使う場合は、"the world"や"the country"を目的語として使うことができます。)



ここで問題です!


上の例を参照しながら、"trip"と"travel"を使って、それぞれ短文を作ってみて下さい。
できたら、コメント欄に書いて送ってね。


明日は、「チャンスはつかむと何倍にもなる。」です。読んでね。


Englishラボのらぼでした。