らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1056. 辛うじて聞こえてます。

Scenario: ネット会議の準備をしている。なんとか顔は映ったのだが声がかなり小さくて聞き取れない。そこでこう言った。


「何とか聞こえてます。」



"I can barely hear you."


【ポイント】"not"ではなく"barely"を使う場合。


"barely"は、「ほぼない」ということです。"almost not"です。この意味では、"hardly"と同義であると言えます。


"barely"には、もう一つ、日本語表現で「辛うじて~できる」と、「できる」というニュアンスがあります。


つまり、日本語では次の2通りの表現ができるのです。


① やっとのことでなんとかなる。
② ほぼできない。


これは、その場の状況で言っている本人、あるいは聞いた相手が、同じ状況でもプラスにとらえているかマイナスにとらえているかの違いになります。


"barely"を使った例をあげますので、日本語表現を考えてみましょう。


She was very old and barely able to walk.
彼女はとても年を取っていて、辛うじて歩ける状態だった。(ほとんど歩けない状態だった。)


His voice was barely audible.
彼の声はほとんど聞き取れなかった。(辛うじて聞こえていた。)


I can barely pay rent every month.
毎月の家賃は何とか払っている。


She was barely aware of his presence.
彼女は彼の存在にほとんど気付いていなかった。



(日本語に表現する場合は、"形容詞+enough"が続けば、次のようにプラスの表現にする傾向があるように思います。)


The roads were barely wide enough for two cars to pass.
その道は辛うじて2台の車がすれ違える広さだった。



(数字が続くと"only"と同じ意味で少ないことの強調になります。)


Nowadays, the village has barely 100 inhabitants.
最近その村には100人しか住んでいない。




明日は、「お前は用なしなんだよ。」です。最近動画で「ドキッ」するような言い方を耳にすることがあります。。。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。