らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1082. お金が無くて大変だった。

Scenario: 今年もコロナ感染で経済的に混乱した一年だった。居酒屋でアルバイトをしていた友人は解雇となってこう言っていた。


「お金が無くて大変だった。」



"He was hard up for money."



【ポイント】"hard"と"hard up"は全く違う使い方をする。


「~は難しい」という意味で形容詞の"hard"を使う場合、主語は「もの」になります。


「彼が仕事を見つけるのは大変だ。」  は、


○ It is hard for him to get a job.
× He is hard to get a job.


です。


人を主語にして"hard"を使う場合もありますが、その場合は、


strong and not easily frightened
強くて簡単に怖じ気づかない


という意味になります。(マクミランの定義より)
He likes to pretend he’s hard, but he’s really soft underneath.
彼は自分をカタブツのように見せたがるが実はもともと温和な性格なんだよ。




今日の"hard up"は次のような、全く違う意味で人を主語にして使え、「困っている」というニュアンスが含まれます。


使い方 (ロングマンを参照しています。)


I’m a bit hard up at the moment.
今のところ、ちょっと金欠で。。。


お金以外にも使えて次のように言えます。(マクミランより)


‘How about a date with Tom?’ ‘No, thanks, I’m not that hard up.’
「トムとデートしたら?」「いや、結構。そこまで困ってないから。」



"hard up"の後に、"for~"を付けると、「何に対して困っているのか」を言うことができます。
今日のフレーズでは、"hard up for money"と、"for money"を付けていますが、状況が相手に分かっていれば、"hard up"だけで、「お金が無くて困っている」ということが通じます。



ここで問題です!


何かなくて困っているものを"hard up for ~"を使って簡単な会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄に書いて送ってね。


明日は、「知り合いのツテでね。」です。そもそも日本語の「ツテ」って何から言い方なのかしら。。。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。