らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1128. これは仕事の問題じゃなくて、人としての問題。

Scenario: 会社員として就職したが、仕事内容に満足できなくて、2年後に辞めて思い切って起業した。そのとき資金提供をしてくれた知人から、かなり無理な仕事を頼まれ困っている。彼はこう言って頼んできた。


「これは仕事としてじゃなく、人として頼んでるんだ。」



"This is not professional. This is personal."



【ポイント1】「プロフェッショナル」の持つ意味。


日本語の「プロフェッショナル」の反対語は?と聞くと、大抵「アマチュア」と考えると思います。「プロの仕事」は「専門家だ」という印象があります。


英語の"professional"の使い方を見ていきます。(ロングマンを参照しています。)



① 特別な教育や訓練が必要なことを表す。


It is essential to get good professional advice.
良いプロのアドバイスを受けることが大切だ。




② 個人的なことではなく仕事に関係していることを表す。


We’ve got a good professional relationship, but I wouldn’t say we’re friends.
仕事での仕事上では良い関係だが、友達じゃないからな。


※ この意味が今日のフレーズの使い方で、反対語が"personal"になります。


③ スキルや仕事内容のレベルが高いことを表す。


This business plan looks very professional.
このビジネスプランはすごくよく練られているな。


You need a more professional approach to work.
もっとレベルの高い取り組みをしろよ。



④ お金をもらってやっていることを表す。 (遊びではないことを強調する)


Go professional.   
お金もらってやってるんだぞ。(遊びでやってるんじゃないんだぞ。)


The golf tournament is a professional event.
そのゴルフトーナメントはプロの大会だ。




【ポイント2】"personal"と"private"の違い。

"personal"と"private"がどちらも「個人的な」という表現があてはまることがありますが、少しニュアンスが違います。


今日のフレーズの"personal"は「内密に」という意味を含んでいないところがポイントです。


ロングマンのそれぞれの定義を見ます。


private 


他の人は知らない私的な~」というニュアンス。


if something is private, you do not want most people to know about it because it concerns your feelings, your relationships etc
私的な感情や私的な付き合いなどに関係することなので、それを人に知られたくないと言うときに使う



He didn’t want to discuss his private life.
彼は自分の私生活について話したくなかった。

What happens in the bedroom is strictly private.

寝室で起こることは非常に私的なことである。




personal 


「一個人に関する~」というニュアンス。


relating to your private life – used especially about problems, feelings, and questions
個人的な生活に関係していることだが、特に問題、感情、質問について使う。




They asked a lot of personal questions.

彼らは個人的な質問をたくさん聞いた。

She talked about her own personal feelings.

彼女は自分の個人的な感情について話した。

I’d rather not talk about it – it’s personal.

そのことは話したくないわ。個人的なことよ。




ここで問題です!


"professional"、"personal"、"private"のどれでもいいので、使って短い会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


Englishラボのらぼでした。