らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1126. 分かった?

Scenario: 会社の経営が困難だということはうわさに聞いていたが、同僚数名が解雇になった。その理由がはっきりしないので、上司に聞くと「仕事に情熱が感じられないからだ。」と言われただけだった。自分の腑に落ちない感じを察したのか、最後にこう言われた。



「分かったか?」



"Understand?"



【ポイント】"Understand?"か、"Understood?"か?


日本語の「分かった?」は結論から言うと、英語では、文法的には"Understand?"でも、"Understood?"でも、どちらでも大丈夫です。


日本語では、過去形を使っているように思えますが、過去に「分かった」のかと聞いているのではありません。"Understood"は過去形ではなく、過去分詞形です。


この2通りの言い方は、省略されているものが違うので、ニュアンスが異なります。


"Understand?"  → "Do you understand?"


この言い方は、口語的で、相手に対して腹を立てている状況で使います。相手がすべきことをしていなかったり、すべきでないことをしていたりしている場合に、注意している感じです。



Never speak to me like that again! Do you understand?
俺に対してそんなこと二度と言うなよ、分かったな?



"Understood?" →  "Is it understood?"          


こちらは、It is understood that........の疑問文です。   


that以下の内容が、一般的に理解されていることだ、ということを伝えているので、
"Is it understood?"の省略形の"Understood?"は、言い方によって、「いいよな?」といった、冷静な感じの判断とも取られるし、キツい感じで言えば、「分かったか!」怒っているようにもとれます。 "Is it clear?"なども同じです。



It is understood that the agreement will be signed today.
今日、その合意にサインされるということでいいですね。



明日は、「例えばなんですけど。。。」です。なんと、一語だけです!"If"ではなく。。。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。