らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1147. 今、いい?

Scenario: 電話がかかってきたので出ると、しばらく会っていない友人からだった。何か聞いて欲しいことがあるようで、彼女はまずこう言った。


「今、いいかな。」

"Now is a good time?"



【ポイント】「ちょっといいですか?」の6選。


話す前に「今、いい?」と聞くことがありますね。
今日のフレーズは、"Now is a good time?"ですが、電話のように、相手の状況が分かりにくいときに使います。


反対は、"a bad time"です。


"Is this a bad time?"は、相手の状況が自分と話せる状況ではないことを察して、「後にした方がいいですか?」といった感じで言うといいと思います。


このフレーズに加えて、今日のブログでは、相手に話があるときの、「今、ちょっといいですか?」といった意味をもつフレーズを6パターン挙げてみました。



① Do you have a sec(second)?


一般的に「ちょっといい?」と聞くときによく使われます。
"second"は、"minute"や"moment"になっても、「短い時間」のことなので、厳密な時間の長さを言っているのではありません。
誰に対してもどんな場面でも広く使えます。


"Got a minute?"にすると、カジュアルな感じになります。"Have you got a minute?"の省略形ですが、時制にこだわらずに使えます。



② Am I interrupting?


"interrupt" は「邪魔する」という意味です。相手が何かをしている時に話しかける時に使います。
"Sorry to interrupt."とすると、「お邪魔して済みません。」になります。
"interrupt"は他動詞として、
"Am I interrupting you?"や、"Am I interrupting anything/something?"のように使うこともできます。
"Am I interrupting?"に対する応えとして、「いいですよ。」のときは、"No."になります。


特に用事があるわけでもなかったけれど、自分が部屋に入ったときに、部屋にいた人が何か深刻そうな話をしていたとか、口論をしていたといった場合、「お邪魔だったかしら。」という意味で使うこともできます。
また、実際に他の人の会話中に、話しかけるときは、"Sorry to interrupt."(お忙しいところ、すみません。)と言ったりします。



③ Are you busy now?


「お忙しいですか?」ですが、日本では、「みんな忙しいのが当たり前だから、忙しいかどうか聞くな。」と言われそうですが、英語では、特に失礼な聞き方ではありません。自分が忙しくて断ることも当たり前にあります。


"Are you busy now?"は、「今、お忙しいですか?」ですが、「ちょっといいですか?」の感覚で使えます。


"Are you busy?"だけなら、その時だけではなく、「日常的に忙しいか」ということを聞くことになります。ですから、「ちょっといいですか?」という意味では、"Are you busy now?"と、"now"や、"right now"を付けるといいと思います。ただし、"now"には、「最近」といった意味もあるので、"today"とか、"right now"のほうがいい場合もあるでしょうが、大抵ビジネスシーンでは、"now"は"right now"ととらえられます。



④ I have a word.


"a word"があるので、時間というより、「話の内容」で伝えたい事がある場合に、「ちょっといいかな。」といった感じで使います。


上司が部下に対して、とか、先生が生徒に対して言うときは、大抵あまり内容が良くない時が多いです。部下や生徒にとっては注意をうけたり、理由をきかれたりすることがあるので、ちょっと嫌な予感を感じるかもしれません。単に"Mike! A word!"と言われることもあります。


"May I have a word with you?"は、「ちょっと、話があるんだ。」といった感じになるので、言われたら、「何かの相談だろう。」と思っていいと思います。さらに、"in private"が最後に付くと、何か重要な内容で他の人に聞かれたくないことなんだな、と思っていいでしょう。



⑤   "We need to talk."


「話し合う必要がある。」ということです。内容は深刻なことが多いです。
ビジネスシーンでは「クビの宣告」とか、付き合っている相手なら、「別れ話」とかという深刻さです。大抵、こう言われた相手の反応は、"Oh, No...."で始まります。( ´艸`)


夫婦の間で使われる場合は、お互いに忙しくてきちんとした話ができていない、と感じているときに使うことが多いように思いますいつのまにか「離婚したい」と言われる状態になっていたら大変。。。


"Can we talk now?"、"Can I talk to you?" なら、「今、話せる?」といった感じなので、内容は深刻なものでない場合に使えます。



⑥ May I?


これは、万能なひとことです。色々な場合に「いいですか?」のひと言で済みます。状況によって、「話していいですか?」になり、「使っていいですか?」になり、「座っていいですか?」にもなります。もちろん、何かをとろうとしていたり、コピー機の前で言ったり、椅子を目の前にしていたりといった分かりやすいシチュエーションに応じて伝えたい内容が変わるのは日本語と同じです。




「ちょっといいですか?」と言う場面を含んだ会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「差し出がましいようですが。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。