らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1217. 何てことないけど。

Scenario: 友人が結婚を考えているようなのだが、なかなか彼女の理想の男性との出会いがなく、だれか紹介して欲しいと言われた。学歴や収入、背の高さはもちろん、趣味や家族構成などいろいろ望みを聞いていると、そんな男性は自分の周りにはいないな、と思いつつ、とりあえず、職場で独身の男性を何人かリストアップしてみた。こう言いながら。。。


「何てことないけど、参考までに。」




”For what it's worth...."




【ポイント1】"worth"の使い方。



"for what it's worth"という英語表現があります。


ロングマンには次のように定義があります。


"for what it's worth"
used when you are telling someone something and you are not sure how useful it is.

それがどれだけ役に立つかはっきりしないときに、相手に言うときに使われる(言い方)


メールでも"FWIW"と略してよく使われます。



今日は、このフレーズについてと、その使い方をご紹介します。


まず、"What is it worth (to 人)?"についてです。これもロングマンについて次のような説明があります。



"What is it worth (to 人)?"
spoken
used humorously to ask someone how they will reward you if you do something for them

(口語)ユーモアたっぷりに、もし相手に何かをすればどれだけご褒美をくれるかを聞くときに使われる(言い方)


この問いに対する答えとしては、"It is worth ~(to 人)." となり、「~」の所には、金額が来たり、動名詞が来たり、名詞が来たりします。"worth"は「~の価値がある」という意味の形容詞です。ですから、後ろに必ずその価値を表す名詞(相当)の語(句)を持ってくることが必要です。(ただし、不定詞を持ってくることはできません。)


〇This book is s worth reading.
× Reading this book is worth.
× The book is worth to read.
〇 This book is worth 100,000 yen.




【ポイント2】文脈によって様々な日本語表現になる、"for what it's worth"。



"for what it's worth"は、"for"がついています。

会話の文頭、あるいは文中に使われることが多く、この"for"は「~に対しては」という意味にとらえればいいと思います。


"it"は、その場の状況で話題になっている事柄を指します。


「何の価値があるかということに対して言えば・・・」


という表現で、伝えたい事はつぎのようなことです。
  ⇩
 「なんとも言えないけれど」
 「あくまでも私の意見としてだけど」  
 「何の役にも立たないかもしれないけれど(一応)」
 「どうでもいいことだけど」
 「価値(効果)があるかどうか分からないけれど」
 「言っても仕方ないことかもしれないけれど」
 「こんなことでは役に立たないかもしれないけれど」



例を挙げてみます。


For what it’s worth, I think it was successful.
何はともあれ、うまくいったと思うよ。 "what"を"whatever"にすることもあります。)


Here’s the list of names, for what it’s worth.
一応、名前の一覧はこんな感じです。


For what it’s worth, I don’t think we can do anymore until we get more training.
私の考えなんですが、もっとトレーニングを積まないともうそれ以上できないと思う。


Take that lesson, for what it’s worth, on this Friday.
役に立つかわかりませんが、金曜日にそのレッスンを受けては?




"for what it's worth"を使って会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「誤植の所に付箋しておきました。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。