らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1280. ルールブックがあるから見てみよう。

Scenario: 最近サッカーに興味を持ち始めた息子。学校から帰るとすぐに公園でボールを蹴る練習をしている。地元のサッカーチームにも入って楽しく練習しているが、まだ試合には出してもらえない。「肩は使ってもいいの?」と聞かれ、ルールブックを持ってきて息子にこう言った。


「ほら、ルールブックだよ。見てみよう。」


(Kindle版 Paula Murphy著 "Soccer Moms"より)


"Here's a rule book. Look it up."



【ポイント】本を「読む」と「見る」の違い。



今日のフレーズの"it"は、ルールブックを指しているのではありません。Scenarioにあるように、「サッカーのルール」を教えようと、ルールブックを見るので、"it"は「知りたいサッカーのルール」を指しています。


”Look the rule up in the rule book."で、日本語通りに「ルールブックを見よう。」を"Look the rule book up."にすると、ルールブックそのものがどんなものか調べる、ということになってしまいます。


辞書は「読む」ものではなく、「調べる」ものです。コンピュータに書かれている情報や説明書なども、「読む」のではなく、「見る」を使うことが多いです。この「見る」にあたるのが、句動詞の"look up"です。この場合の「見る」は「調べる」という日本語表現になることもあります。


辞書やコンピュータに共通して、「見る」の目的語になるのは、「情報」や「説明」です。
目的語が一語の名詞や代名詞の場合は、"look"と"up"の間に入れます。会話の場合は、何を見るのかが分かっていることが多いので、"look it up"の形になることが多いです。


ロングマンの説明では次のように書いてあります。


 look something up
if you look up information in a book, on a computer etc, you try to find it there
本やコンピュータなどで情報を"look up"するというのは、人がそこにその情報を見つけようとしているということである


使い方
Look the word up in your dictionary.
その単語を君の辞書で調べよう。


I’ll just look up the train times.
電車の時間を見てみるね。



「調べる」という意味になる"look up"を使って、短文や会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、ライティング編[2]です。「shaped」をとりあげます。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。