らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1330. 彼女にあたってみてくれよ。

Scenario: うちの自治会では、来年度の役員を決める準備を進めている。最近は地域全体の高齢化が進み、なかなか役員を引き受けてくれる人がいない。今日の会議で、ウチのとなりの女性が候補に上がり、現会長にこういって頼まれた。


「彼女に当たってみてくれよ。」




"You should try her."



【ポイント】"try"を人に対して使う場合、人称で異なるニュアンスがある。


"try ~"をすべて「~を試す」と思っていると、人を目的語にすると、「人を試す」なって、その人の能力に対して、疑いをもっているような感じがします。


ところが、英語では、"try"のrロングマンの定義は、


to take action in order to do something that you may not be able to do
だめかもしれないと思いつつ、何かをするために行動を起こすこと


ということなので、何かの目的のために(人や物に対して)行動を起こすことを意味しています。ほとんどの、"try +3人称"では、「(その人が引き受けてくれるかどうかわからないけれど)頼んでみる」という文脈で使われていると思います。この場合、日本語では、「~に当たってみる」という表現がよく使われていると思います。


ただ、"Try me."というと、相手が自分に対して疑いを持っているかもしれないと思って、「(嘘だと思うなら)自分に何でも聞いてみてくれ。(何でも答えるから。)」とか、「(とりあえず)自分にやらせてみてくれ。(きっとうまくやれるから。)」ということを伝えるシチュエーションで使うことが多く見られます。


"me"以外の人が来る場合は、「~を当たる」、「~に当たってみる」という日本語表現がぴったりだと思います。


You could try Monica – she knows a lot about gardening.
モニカに聞いてみたら?彼女ならガーデニングのことよく知ってるわよ。



"try +人"になる場合を考えて、会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「警察呼んだ方がいいよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。