らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1340. だったらなおさら英語勉強しなきゃ。

Scenario: 就職活動中の甥は外資系の会社を希望している。先日、説明会に行ったらしいのだが、周りの希望者は帰国子女ばかりで怖気づいたという。英語が好きで勉強はしているが、彼らの英語があまりにすごいのですっかり自信をなくしたらしい。将来は海外勤務を夢見ていると言ったので、こう言った。


「だったらなおさら英語勉強しなきゃね。」




"All the more reason to learn English."


【ポイント1】"all the more"を簡単に使うコツ。


"all the more......"のとらえ方は次のように考えればいいと思います。



all  → 強調
the  → それ
比較級 → ますます
SV... → SはVする/である



His performance was poor last season.
彼の去年の成績は良くなかった。 
      +
His achievement is remarkable.
彼の功績は顕著なものだよ。


この2つの文をひとつにして、「それだけに」というニュアンスをつけます。


His performance was poor last season, and his achievement is all the more remarkable.
昨シーズンは成績が振るわなかっただけに、その功績はなおさら素晴らしい


The dispute was all the more serious because a prize was at stake.
賞金がかかっているだけに、この争いはより真剣であった。




【ポイント2】"all the more reason"の後は節か不定詞。



今日のフレーズでは、"more reason"となって、その後不定詞が続いています。
"reason"は可算と不可算があり、この使い方の場合の"reason"は、不可算で、「良い判断」というニュアンスになります。


会話では、「だったらますます~じゃないか」というパターンで言う場合が多いため、イディオム的に、


all the more reason to do something


の形で使われることが多いです。


不定詞の代わりに"all the more reason why"とすることもできます。そのときは、節を続けることができます。主語を明確にする場合はこの形がいいです。


"Some of those kids can hardly read or write!"
"All the more reason why they should get the best education."

「ほとんど読み書きができない子もいるんですよ!」
「だからこそ、最高の教育を受けるべきなのです」


ライティングで使う時は、前に"That's"など、ほかのものを付けて使うといいです。


ロングマンからの例をみます。


That possibility is all the more reason to end the conflict soon.
その可能性があるからこそ、早く紛争を終わらせることができるのです。


There is all the more reason to oppose the destruction of old things.
だからこそさらに、古いものを破壊することに反対する理由があるのです。


That's all the more reason why he should attend the conference this time.
それだけに(だからこそ)、彼は今回その会議に出席すべきだ。



今日のフレーズを次のように書いてみました。


 If you want to get the job, that is all the more reason to learn English.
仕事を得たいのであれば、なおさら英語を勉強すべきでしょう。



"all the more"を使って、短文や会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「それって"Yes"って顔ね。」です。"face"は使っていません。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。