らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1394. 役得ってことかな。

Scenario: 高校で教師をしている。年に数回、芸術鑑賞の引率をするのだが、今年は劇団四季のミュージカルの引率で「ライオンキング」を観に行くことになった。来月は、「国宝展」に連れて行くことになっている。校外学習の引率は、大変な仕事だが、同時に貴重な機会を得られて有り難い。ミュージカル好きの友人に羨ましいと言われたのでこう言った。


「役得ってことかな。」



"It affords me a few perks."


【ポイント1】"can"のない、"afford"の使い方。


"afford"は、普通"can"(または"could")と一緒に使って、「~する金銭的な余裕がある」、つまり「~を買うことができる」という意味になります。


しかし、今日のフレーズのように、"can"を伴わない"afford"の使い方もあります。


この場合、主語が人以外になる場合が多いです。そして、少し、堅い感じがします。


主語+afford +もの(~を)
主語+ afford +人(~に)+もの(~を) 


「主語にあたるもの(ものであることが多い)が、何かを提供したり、可能にしたりする」
といった感じで使います。


ロングマンから例を挙げます。



The room affords a beautiful view over the city.
その部屋は街を見渡す絶景を見せてくれる


It afforded her the opportunity to improve her tennis skills.
それは彼女にテニスのスキルを上達する機会を与えてくれた。


The new law will afford protection to employees.
新しい法律によって従業員が保護されるようになるだろう。




【ポイント2】"can't"と一緒に使うことの多い"afford"の意味。



"afford"は、一般的な会話では"can't"と一緒に使うことが多い動詞です。否定文になることが多いのは、「~する余裕がない」という文脈で使うことが多いからです。"can"を使う場合は、疑問文になることが多いです。


"can/could"や、"can't/couldn't"と一緒に使う場合の afford"は、


主語+can/could afford +名詞
主語+can/coulc afford +to 不定詞~


で、次の3通りの使い方があります。


① 金銭的な余裕について言う時



We can’t afford such expensive holidays.
そんな豪華な休暇を楽しむ余裕はない。


I couldn’t afford the rent on my own.
自分で部屋を借りる余裕がなかった。


How can she afford to eat out every night?
彼女はどうして毎晩外食する余裕があるの?



② 時間的な余裕について言う時

Dad can’t afford any more time off work.
パパはこれ以上仕事休めないのよ。


③気持ちの余裕について言う時

We can’t afford to wait any longer or we’ll miss the chance.
これ以上待っていたら、チャンスを逃してしまう。


No politician can afford to ignore the power of television.
テレビの力を無視できる政治家はいない



”afford"や"can/can't afford"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「一回りしてきて。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。