らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

157. 彼は貸金庫を借りてた。

Scenario: 父が突然亡くなり、今遺産の問題でもめている。資産家だった父は、決して子供たちに贅沢させることはなく、自分たちも一体父がどのくらいの財産を残したのか全くわからなかった。ところが突然、弁護士がやってきて、父の遺書を預かっていると言った。さらに、彼はこう続けた。


「彼は貸金庫を借りていたのです。」



"He maintained a safe deposit box."


【ポイント】「借りる」は何を借りるのかで、英語表現が違う


「借りる」でまず思いつくのは、"borrow"ですが、友人が「貸金庫」という目的語に、"maintain"を使っていたのを聞いたので、書き留めていました。改めて整理しますね。(ロングマンより)


"borrow" 
to use something that belongs to someone else and that you must give back to them later 
誰か他の人の物を使うことで、それは後に返さなければならないものである


"May I borrow your pen?"   「ペン借りてもいい?」


のような使い方ですね。


その「借りる」が、
家、車のときは、"rent"になります。特に「家賃」のときは、”rent"を名詞として使えます。


"rent"を"lent"と言ってしまうと、間違いです。"lent"は"lend"(貸す)の過去、過去分詞形ですから。。。


今日の例では、"maintain"が「借りる」という意味で使われています。それは目的語が「貸金庫」だから。つまり、"maintain"に次のような定義があるからです。(ロングマンより)


"maintain"
to make something continue in the same way or at the same standard as before
前と同じ状態、同じレベルを持続させる


「維持する」という意味で覚えている人がほとんどだと思います。でも、日本語では、「貸金庫を維持する」って言わないですね。。。「貸金庫を借りる」と言うのが自然ですが、考えてみると「貸金庫」だから、借りるのは当たり前ですね。


Englishラボのらぼでした。