らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1512. 雪はまだこれから数インチ積もる恐れがあります。

Scenario: 今年の冬は豪雪に悩まされた。連日のようにテレビで大雪警報を伝え、ニュースではしょっちゅう次のように言っていた。


「雪はまだこれから数インチ積もる恐れがあります。」


Thousands of homes have been left without electricity, mostly in Niigata.(AP: Kyodo News)



"We still have the threat of several inches of additional now."



【ポイント1】「~の恐れがある」の3つの言い方。


日本語で、「~の恐れがある」という時の「恐れ」は、英語ではその種類によって単語を使い分けます。大体"threat"、"fear"、"risk"の3パターンになるのではないかと思います。
(今日のフレーズは、「恐れ」という表現とのバランスから、「センチ」の2.5倍以上ある「インチ」にしました。)


それぞれのニュアンスと使い方をロングマンを参照してまとめました。



① "threat"を使う。


[countable usually singular] 可算名詞だが通常単数形で使う
the possibility that something very bad will happen
何か非常に悪いことが起きる可能性


使い方


the threat of famine
飢饉の恐れ


The Russians face no threat from an expanded NATO.
ロシア人は拡大したNATOからの脅威に直面することはない。


The area remains under threat from commercial developers.
この地域はなお商業開発の脅威にさらされている。


The program is under threat of closure due to lack of funding.
このプログラムは、資金不足のため閉鎖の危機にあります。



"threat"には、次のように形容詞が付くことがあります。


a serious threat   重大な脅威
a real threat     現実的な脅威
a potential threat  起こりうる恐れ
an immediate threat   今にも起こりそうな脅威
a terrorist threat     テロの脅威



② "fear"を使う。


[uncountable] the possibility or danger that something bad might happen
不可算名詞
何か良くないことが起こるかもしれない可能性や危険性


使い方


There’s no fear of revolt now.
今は反乱の恐れはまったくありません。


There are fears that share prices could decrease still further.
株価はさらに下落する恐れがある。




③ "risk"を使う。


the possibility that something bad, unpleasant, or dangerous may happen 
何か悪いこと、不快なこと、危険なことが起こる可能性


使い方


Skiers always face the risk of serious injury.
スキーヤーは常に大怪我の危険性に直面しています。


There is a risk that the disease may spread further.
病気がさらに広がる危険性(恐れ)があります。


There is no risk to public health.
公衆衛生に対するリスクはありません。



"threat"、"fear"、"risk"は、日本語表現にしたときに、同じ表現でもほとんど意味が変わらないことがありますが、


"threat"は、自分や誰かに降りかかってくる恐れのニュアンス
"fear"は、自分が感じる恐れのニュアンス
"risk"は、何か他のことに伴う恐れのニュアンス


があるように思います。



日本語表現で、「~の恐れ」となる短文、あるいは会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「出るところに出てケリつけようぜ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。