らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1583. これで進めていいですか?

Scenario: 学校で英語の教師をしているが、学校の方針で留学生の受け入れを始めることになった。応募方法や滞在中のホームステイ先、受け入れクラスや日本語指導など様々な点が話し合われ、英語科だけでなく、他の教科の先生との話し合いも持たれた。そして、最終案の確認のあと、担当者がこう言った。


「皆さん、これで進めていいですか?」



"Is everybody on board with this?"



【ポイント1】"on board"が賛成を表す場合


"on board"といえば、一般的に船や飛行機に「乗っている」という意味で使います。


There are 12 children on board the ship.
船には12人の子供が乗っています


The plane had 125 passengers and crew on board.
飛行機には125人の乗客と乗員が乗っていた


A customs officer came on board the ship.
税関職員が船に乗り込んできた


(例文はロングマン、マクミラン辞書より。)


船や飛行機は、乗船すると、全員が同じ方向に向かって進むことになるので、そのイメージを会社や、組織に例えて、"on board"を次のような意味で使うことがあります。(定義はロングマンより)


involved with something or working for an organization
何かに携わっていたり、組織のために働いていたりする


使い方


Supporters of the treaty say that it will be necessary to have the United States on board.
条約の支持者は、アメリカを味方につけることが必要だろうと言っている。


He came on board in the late sixties and spent two decades with the agency.
彼は60年代後半に入社し、20年間をこの機関で過ごした。


Welcome to the team. It’s great to have you on board.
チームにご参加下さり、有難うございます。




【ポイント2】"on board"の"board"は、「板」の"board"と関連があるのか?



日本語で、「理事会」や、「取締役会」などの意味で使われる、"board meeting"の"board"は次のような意味です。
(ロングマンより)


a group of people in a company or other organization who make the rules and important decisions
社内ルール作成や重要な意思決定を行うグループのこと


"a black board"(黒板)のように、「板」という意味で使われることもある"board"ですが、なぜ、「乗船」や「理事会」などにも使われているのでしょう?


諸説あるようですが、


"board" → 板 → 何かを乗せるもの


のイメージから、会議を行なうテーブルをイメージ(議題を乗せる)となり、また、(乗客を乗せる)船の側面をイメージさせることから、同じ"board"を使うようになったようです。
こちらを参照しました。)



"on board"を使って、会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「最近聴いた20曲の履歴が残るんだよ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。