らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1584. 最近聞いた20曲の履歴は残るんだよ。

Scenario: 最近気に入っている曲を友人に教えようと思ったのだが、タイトルもアーティストも忘れてしまった。友人に言うと、こう言った。


「最近聞いた20曲の履歴は残るんだよ。」







The media center keep a history of the last 20 songs played."



【ポイント1】"history"の日本語表現は「歴史」だけではない。


"history"は、たいてい「歴史」という日本語を当てはめますね。幅広く過去に起った出来事に使えるからです。


しかし、それ以外でも"history"が使えます。


ロングマンを参照して整理します。



① 特定の場所、活動などについて使う場合。


不可算


the worst disaster in the history of space travel
これまでの宇宙飛行の歴史の中で最悪の惨事


The 1970s were the most successful in the theater’s long history.
1970年代は、劇場の長い歴史の中で最も成功した時代でした。



② 「記録」を意味する場合。


今日のフレーズの用法です。


可算、不可算


medical history     病歴
employment history   雇用履歴
career history    職歴


Your doctor will ask for your medical history.
担当医があなたの病歴を伺います。


The defendant had a history of violent assaults on women.
その被告は女性に暴力を振るった過去がある。


Is there any history of heart disease in your family?
ご家族に心臓病の既往歴がありますか?




【ポイント2】過去分詞1語の後置について。


1語の形容詞は、普通、名詞の前に置きます。


"~ing"や、"~ed"が付く、現在分詞や過去分詞も「形容詞」として名詞を修飾します。


多くは、現在分詞なら「~している+名詞」、過去分詞なら「~された+名詞」のように使います。


この分詞が1語なのに、名詞の後ろに来ている場合があります。今日のフレーズの、


"songs played"もその一つです。


日本語では、前においても、後ろに置いても「演奏された曲」と表現できるのですが、英語では意味が違ってきます。


分詞が名詞の前にある場合は、名詞を「限定」します。→ 限定用法 
(すでに恒久的にそうなっている状態の)名詞の特徴を述べます。



This is a machine for trained muscles.  )鍛え上げられた筋肉のためのマシンです。




分詞が名詞の後ろにある場合は、名詞に一時的に起こっている状態を表します。→叙述用法



This is a machine for muscles trained  筋肉が(使えば、そのとき)鍛えられるマシンです。
                


名詞の前にあれば、次に来る名詞を直接修飾して限定している、名詞の後ろにあれば、その名詞に起こる(起こった)一時的な状態を表しているという意味で使うといいと思います。



people present  (出席者)
things concerned (気になること)
people involved  (関係者)
points mentioned  (言及されているポイント)


後置の場合、"which is(be動詞)"が隠れているという意識をもつのもいいと思います。この場合の"be動詞"は時制が変化したりや助動詞が隠れたりしているけれど、省略されていると考えるのもいいと思います。



一語の分詞が名詞を後ろから修飾しているものを使った会話文、あるいは短文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。