らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1633. このメロン、食べごろを過ぎてる。

Scenario: メロンをいただいたのだが、少し経ってから食べたほうがいいようだったので、食卓の隅に置いておいた。後ろを軽く押して少し柔らかくなったので、切ってみると、果肉が崩れそうなくらい柔らかい。娘が少し食べてみてこう言った。


「このメロン、食べごろ過ぎてる。」




"This melon is past the prime."



【ポイント1】「賞味期限と」「消費期限」の表現。


農林水産省のサイトには、


「消費期限」とは、「安全に食べられる期限」のことで、
「賞味期限」とは、「おいしく食べることができる期限」のこと、と書かれています。


"expiration date"⇒消費期限
食べ物以外でも、使用期限や有効期限があるものに使えます。


"best-by date"⇒賞味期限
その日付までに(by)食べると"best"(もっとも美味しい)ですよ、ということです。


商品には、"best by +日付"として表記されています。



ちなみに、"best buy"は、違う意味(可算名詞)で、ロングマンに次のように説明があります。


a product that has been carefully tested and that a consumer organization says offers the best value for money in relation to other similar products

入念にテストされた製品で、消費者団体が他の類似製品との比較において最も買う価値があるものを提供すると評価した製品のこと


日本では賞味期限の記載が法律で定められています。消費期限は記載がなくても違法ではない、ということです。ですから、ほとんどの食品には、賞味期限が書かれていると思います。


When is the expiration date? ⇒消費期限はいつですか?


英語での会話の中では、賞味期限と消費期限の表現を厳密に分けて言っていないようにも思います。


「このミルク、期限切れだよ。」
というときは、次のように言ってもいいと思います。


This milk is out of date.
This milk is expired.
This milk has expired.



【ポイント2】"be past the prime"とは?


"prime"は、形容詞で、「主要な」という意味の他に、名詞で次のような意味があります。


the time in your life when you are strongest and most active
人生で最も強く活動的な時期


一般的には人に対して使うのですが、今日のフレーズでは、メロンを擬人化した感じで使っています。


"in 人's prime"というと、「(人の)全盛期にある」といった意味になります。


使い方 (ロングマンより)


She’s now 40 and still in her prime.
彼女は現在40歳で、まだ全盛期だ。


a person in the prime of life
全盛期の


a young singer who died while she was in her prime
全盛期に亡くなった若い歌手



今日のフレーズの中の"past"は前置詞で、次のような使い方をします。(マクミランより)


used for saying that someone or something has passed a particular stage or point
誰かや何かが特定の段階や時点を過ぎたことを言うときに使う


使い方


He was past his prime as a player by then.
その頃、彼は選手としての全盛期を過ぎていた


He is now past his prime.
彼はもう全盛期を過ぎた




食品に限らず、何かの期限が切れた、という話題で会話文を考えてみて下さい。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「手荒なことはやめろ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。