らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1669. 見ればわかるよ。

Scenario: 外出から帰ると、部屋中ティッシュだらけだった。片付けている最中に夫が帰宅したので、サンディがやったのだというと、夫はこう言った。


「見ればわかるよ。」



"It figures."



【ポイント1】動詞"figure"の意味と使い方。


「フィギア」というと、人形やアイススケートをイメージするかもしれません。それは名詞の使い方で、英語の本来の意味の「人物の姿(特に女性の姿)」に近いものだと思います。
アイススケートに関しては、「氷の上に形や模様を作ることから始まった競技(参考:Webilioより)」からそう呼ばれるようになったということです。


今日のフレーズでは、"figure"が動詞として使われています。


"It figures."になっていますが、"That figures."でも構いません。"It figures."の場合の"It"は、形式主語で、後ろに"that......."が付く形を"that"以下の内容が明らかなので、省略された形になっています。(ロングマンを参照)


今日のフレーズの場合だと、


It figures (that Sandy scattered tissues all over the floor).


ということになります。


会話としては、次のようになります。


"Dad, Sadie scatterred tissues all over the floor." "It figures."
「パパ、サンディがティッシュを床にバラまいちゃったの。」「そのようだな。




アメリカ英語の口語で、”It/]That figures.”  のシチュエーションは次のように2通りあります。


a) used to say that something that happens is expected or typical, especially something bad
起こることが予想されること、よく起こっていること、特に悪い内容の場合に使う


"He’ll be late for dinner." "That figures!"
「彼は夕食に遅れるそうです。」「またかよ!」


やっぱりそうか。
だろうな。
予想通りだな。


といった日本語表現も考えられます。(内容が悪い場合です。)
今日のフレーズの表現はこれに当たります。状況に合わせて日本語表現を「見ればわかるよ。」としてみました。



b) used to say that something is reasonable or makes sense
理にかなっている、筋が通っていると言うときに使う



It figures that she’d be mad at you, after what you did.
彼女が怒るのも無理はないよ。お前があんなことをしたんだから。




【ポイント2】"figure out"になる場合


ネイティブが、"figure it out."と言うのをよく聞きます。


次のようなニュアンスで使っています。(ロングマン参照)


① to think about a problem or situation until you find the answer or understand what has happened 
問題や状況について、答えを見つけたり、何が起こったかを理解したりするまで考えること


日本語表現では、「納得する」、「分かる」などが近い表現だと思います。


使い方


Can you figure out how to do it?
どうすればいいか分かる


If I have a map, I can figure it out.
地図があればわかるよ。


Don’t worry, we’ll figure something out.
大丈夫、何とかなる



②to understand why someone behaves in the way they do 
なぜその人がそのような行動を取るのかを理解すること


使い方


Women. I just can’t figure them out.
女性のことかあ。おれには理解できないね。



①の使い方が多いと思います。



”It (That)figures."が使える状況を考えて、会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「お言葉に甘えさせていただくわ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。