らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1700. 生で見たの初めて。

Scenario: 空港にいるのだが、駐車場はとても混んでいるし、あちこちに警備員が立っている。到着口には人だかりができ、しばらくして騒がしくなった。たまたま有名なハリウッドスターが新作映画のプロモーションで来日したらしい。せっかくのチャンスなので、近づいてみるとファンにサインをしている姿が見えた。


「トムを生で見たの初めて。」


(今回の新作の「ミッション・インポッシブル」では来日はしていません。)


"I saw Tom for the first time in the flesh."



【ポイント1】"flesh"と、"fresh"を間違えないようにしよう。


"in the flesh"の"flesh"は、「皮膚と骨の間の肉」のことです。「新鮮な」という意味の"fresh"と間違えないようにしましょう。


「〇〇in the flesh」で直前に名詞がある場合は、日本語表現にすると「生身の〇〇」、「ナマ〇〇」という形容詞的な表現になることがあります。


"in the flesh"はイディオムとして使われているので、冠詞はいつも"the"です。


使いかたの注意点は、ロングマンに次のように説明されています。


in the flesh
if you see someone in the flesh, you see someone who you previously had only seen in pictures, films etc
"see +人 +in the flesh"という場合は、以前写真や映画でしか見たことのない人を実際にみるということである


使い方


He looked much shorter in the flesh than on television.
彼はテレビで見るより実際はずっと背が低く見えた。


You want to know what he's like, in the flesh?
生身の彼がどんな人か知りたい?


Before I see them in the flesh, I'd like to see them in photographs.
本人たちと実際に会う前に、写真で見ておきたいな。




【ポイント2】他の「ナマ」を表す表現。


「ナマ」を表す単語には、次のようなものもあります。


① raw


「元のまま」というニュアンスがあります。


He went on the streets to experience life in the raw.
生の生活を体験するために街へ出た。


It was my first exposure to India in the raw.
初めて生のインドに触れました。


Cabbage can be eaten raw.
キャベツは生で食べられる。



② live


発音は、[láiv](ライヴ)で、「生放送」、「生中継」という言い方のときに日本語表現で、「生」を使います。音楽では「生演奏」という言い方があります。


There will be live TV coverage of tonight’s big match.
今夜の試合はテレビで生中継されます。


A lot of the bars have live music.
多くのバーで生演奏があります。

The band will be giving a live concert performance next week.

そのバンドは来週ライブコンサートをやります。



"in the flesh"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ちょっとしたお出かけを考えています。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。