らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1721. 頑張って!応援してます!

Scenario: 近所に歌のオーディション番組に出場して、勝ち抜いている子がいる。小さいころから歌が大好きで、将来は歌手になりたいと言っていた。県大会へ出場が決まり、そこでもかなり上位に食い込んでいるので、全国大会への出場を目指して、毎日特訓している。いよいよ明日、大会の会場に出発するということで、こう言って声をかけた。


「頑張って!応援してるわよ!」





"I'm rooting for you!"





【ポイント】「応援する」の表現は、応援の仕方で変わる。


「応援する」については、3年前にこちらで書いています。
   ⇓
580. 地元チームを応援するわ。 - らぼのEnglishラボ


今日は、前回と違う視点から、他の表現との違いを考えながら進めたいと思います。


「応援する」の部分だけを英語で表現するとすれば、まず思い浮かぶのが"support"だと思います。


例えば、将来は歌手になりたいと思って、音楽学校の面接を受けている場合、面接官に「ご両親は、あなたが将来歌手になることをどう受けとめていらっしゃいますか?(How do your parents feel about you becoming a singer in the future?)」と聞かれて、


"They're 100% supportive."


と"support"の形容詞形を使うことがあります。


「応援する」という意味で"support"を使う場合、次のことを意味します。



① 個人や団体の考え方を支持して成功してもらいたいと思っている


We need to support our teachers in their efforts to raise standards.
私たちは、基準を引き上げるために努力している教師たちを応援する必要があります。



② 困難な時期に、親身になって誰かの力になる


My family has always supported me in whatever I've wanted to do.
私の家族は、私がやりたいと思ったことには何でもいつも親身になって応援してくれました。



⓷ 必要なものに対して金銭的に応援する


日本語では、「養う」、「支える」という表現があります。


She supports her family by teaching evening classes.
彼女は夜のクラスを教えることで家族を養っています。


I have no idea how I am going to support myself.
どうやって自活していけばいいのか見当もつきません。



④ 組織や団体に活動資金を提供する


There are a handful of charities which I support regularly.
私が定期的に支援しているチャリティーはいくつかあります。



"support"に対して、今日のフレーズの"root for"がどのような違いがあるのか、ロングマンで確認します。



① 競技会、テスト、困難な状況で成功してほしいと思うこと


You can do it – I’m rooting for you.
あなたならできるわ。応援してるからね。



② チームや競技者(挑戦者)を応援する(特に大きな声やパフォーマンスなどで声援を送る)こと


アメリカ英語の表現です。


the Los Angeles fans rooting for the Lakers
レイカーズに声援を送るロサンゼルスのファン



"cheer"を使うこともありますが、日本語表現の「喝采を送る」に近いニュアンスで、「叫ぶ/歓声を上げる」ことに重点が置かれます。


"cheer"
to shout as a way of showing happiness, praise, approval, or support of someone or something

誰かや何かを喜んだり、賞賛したり、承認したり、支持したりするために叫ぶこと


Everybody cheered when the firemen arrived.
消防士が到着すると、誰もが大歓声を上げた


The audience was shouting and cheering.
観客は大声をあげて喝采を送った





"root for"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「いつがいいか確認するわ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。