らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1729. ワンランク上を目指す英語表現[49]---動詞のparkの使い方とabsorbedについて。

人生相談のコラムを読んでいると、次のような文に行き当たりました。


Last weekend, as I was cleaning up a mess in the kitchen, my husband was parked in the living room, absorbed in his phone.

(先週末、私がキッチンで後片付けをしていると、夫はリビングルームにどっかりと座り、スマホに夢中になっていました。)


上の"be parked"という表現が気に入りました。


"park"は、普通は「駐車する」という意味の他動詞ですが、口語で次のような意味がありました。(ロングマンより)


"park"

spoken 

to put something in a particular place for a period of time, especially in a way that annoys someone

(特に人が迷惑がるようなやりかたで、一定期間、特定の場所に何かを置くこと---日本語はらぼによるものです。)



この定義には、笑っちゃいました。英語にそんな意味の単語があるなんてね。


使い方


He parked a load of papers on my desk.
彼は私のデスクにたくさんの書類を置いた


日本なら、「会議が始まるまでだから、ちょっとこれ置かせてね。」というところですね。( ´艸`)


こういう感じとか・・・



こういったものも・・・



それから、"park yourself"という使い方も発見しました。


"park yourself"

informal 

to sit down in a particular place, especially with the intention of staying a long time


特定の場所に座ることで、特に長い時間そこにいるつもりでいる場合


使い方


Connie parked herself on the sofa.
コニーはそのソファに座りっぱなしだった。


Kids parked (themselves) in front of the TV.
子供たちはテレビの前に座ってしばらく動かなかった


のように、"oneself"が省略されて、自動詞として使われることもあります。


さて、原文に戻りますが、


my husband was parked in the living room


と受動態になっています。


"my husband parked himself....."とすると、定義にあるように「意図的」な感じがするので、受動態にすることで夫が何か事情があって"park"させられた"という表現にしたかったのかもしれません。または、妻の目には夫の体が車のようにひとつの物体の様に見えたのかもしれません。


英語で表現したからこそ感じられる、日本語にしにくいニュアンスが表れているように思います。



【ポイント2】"be absorbed"と"devote"の違い


この2つの表現はどちらも「熱中する」という意味です。


まず、"absorb"の定義を確認します。(ロングマン参照)


"absorb"
to interest someone so much that they do not pay attention to other things
他のことに注意を払わないほど、
人に興味を持たせること


使い方


"be absorbed in something" の形で使う。⇒ 主語が何かに「吸収される」イメージ


We were absorbed in  our work.
私たちは自分の仕事にのめり込んでいた


She lay on the sofa, absorbed in her book.
彼女はソファーに横になって本に没頭していました



次に"devote"の定義です。


"devote"
to use all or most of your time, effort etc in order to do something or help someone 

自分の時間や労力などの全部または大半を使って、何かをしたり誰かを助けたりすること


使い方


「ささげる」イメージ


① "devote your time/energy/attention etc to something" の形で使う。


 He devoted his energies to writing films.
 彼は映画の脚本を書くことに全力を注ぎました


② "devote yourself to something" 形で使う。


 She devoted herself to her business.
 彼女は仕事に専念しました



まとめ


"be absorbed"と"devote"はどちらも「~に熱中する/没頭する」という言い方をする場合の表現ですが、"be absorbed"は「吸収される」イメージ、"devote"は「ささげる」イメージのように思います。


そして、


「~に熱中する/没頭する」という言い方をする場合、


"devote ~ oneself"で表現する。
"人+be absorbed +in"で表現する。


という違いがあります。


今日のブログで扱った、"park"、"absorb"、"devote"の動詞のどれかを使った会話文を考えてみましょう。
出来たらコメント欄で送ってね。


明日は、「ワンランク上を目指す英語表現」です。"sell out"を扱います。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。