らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

195. 未練なんてないわ。

Scenario : 3年付き合っていた彼と別れることにした。ここ1年、他の女性とも付き合っていたことがわかったのだ。友人が3年も付き合ったんだから、なんとか修復できる道はないのかと聞いたが、こう言った。


「未練なんてないわ。」



I don't have any feelings left.


【ポイント1】「フィーリング」は様々なものがある。

日本語で「フィーリング」というが、英語の"feeling"の使い方は案外色々あるのです。主にロングマンの例文を用いて整理してみます。


★ いわゆる「喜怒哀楽」といったもの
It's a great feeling when you try something new and it works.
新しいことに挑戦してうまくいったときはすごくうれしい。 


★ 意見を持つという意味。
My present feeling is that not enough has been done.
私の今の気持ちとしては、まだやりきってないといったところです。


★ 一般的な態度を表すもの。
Johnson underestimated the strength of public feeling against the war.
ジョンソンは戦争に対する国民感情の強さを過小評価していた。


★ 体が感じる暑さ、寒さ、痛みのこと。
I keep getting this funny feeling (=a strange feeling) in my neck.
ずっと首になんか変な感じがあるんだよね。


★ 神経が作用するもの。
Harry had lost all feeling in his toes.
ハリーは親指の感覚を全くなくしてしまっていた。


★ 「気」と訳せるもの。
I had a feeling of being watched.
見られているような気がした。


★ [~感」と訳せるもの。
My work gives me a feeling of achievement.
自分の仕事に達成感を感じている。



【ポイント2】一語付け加えるだけで、「感情」が「未練」になる。


"left"は"leave"の過去分詞です。
I don't have any feelings left. は、”feelings"(感情)が"left"(残されている)ことはない、つまり「未練はない」という日本語表現になっているわけです。


もちろん、"left"を入れずに、「何の感情もない。」と表現してもいいと思いますが、"left"を入れることで、日本語の「未練」といった感じがでます。


Englishラボのらぼでした。