らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1775. 私の見方は違います。

Scenario: 動画の配信が盛んになるにつれ、英語学習は動画で十分だという意見を聞くようになった。しかし、高校で英語の教師をしている友人は、こう言って学校での英語学習の利点を強調している。


「私は別の見方をしています。」




"That’s not how I see things."



【ポイント】"how"と"why"の文法的な分類は、「副詞」だけで十分。


"how"は、品詞としては、"adverb"(副詞)です。


日本の英語教育の中では、


疑問副詞
関係副詞 (接続詞ともとらえられる)


というややこしい説明をしています。


実際アメリカの文法の授業では、このような分類の仕方はしていません。
らぼは、"how"について日本の英語教育でなされているような分類をすることにあまり意味はないと考えています。


英語の辞書にあるようにただ「副詞」だけで十分だと思います。(日本の英語の教科書を使う以上そういうわけには行けませんね。(´;ω;`))


今日のフレーズの、


"That’s not how I see things."


を見てください。


"That's not +「様子や状態を示す副詞」+I see things."


という並びだという理解で十分だと思います。


考え方として伝えているのは、


「それは+ではない+そのように(副詞)+私がものごとを見ている」


つまり、全体の文では、


「それは私のものの見方ではない。」ということを伝えています。


その日本語表現は、例えば次のようになるかもしれません。


私はそういう考えをしておりません。
私はそういう風に言っているのではありません。
私の見方と違いますね。
私の見解は異なっております。
そのようなことを言っているのではございません。
何か勘違いしておられるのだと思います。


など、状況や相手によって変えてみてください。



さらに、そのほかの色々なパターンを考えて見ましょう。


That's not how you do it.
そうやるんじゃないよ。


This wasn't how it should've gone.
こんなはずじゃなかったんだ。


This is not how it looks like.
そんな風には見えないな。 


That's not how this works
そんなんじゃないよ。 


That's how cities are designed.
都市は そういう風にデザインされているのです。


"That's"を"You know"に代えると・・・


You know how you do it.
どうやるかわかってるだろ。


となり、


"how"を、やはり副詞である"why"に代えると、「どう」を「なぜ」といった意味でとらえればいいです。


You know why you do it.
なぜそれをやるか分かってるだろ。


となります。


日本人にとって英語が難しく感じるのは、日本語にあまりにも様々な表現方法があるからなのではないかと思います。



"how"を文頭以外で使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「やりがいのあることをしたいんだ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。