らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1760. 3回勝負だよね。

Scenario : 友人とネットで評判になっているパン屋さんに言ってみた。二人ともレーズンブレッドが大好きで、しかも味にはちょっとこだわっている。そこのパン屋さんのレーズンブレッドは店頭に並ぶとすぐに売れ切れてしまうと聞いていたが、一個だけ残っていた。私と友人はコイントスでどちらが買うか決めようということになり、私が勝った。そうするとすかさず友人がこう言った。


「3回勝負だよね。」





"Two-out-of-three, OK?"



【ポイント】「3回勝負」を英語で表現する。 


欧米では、大人同士になると、「コイントス」で優先権を決めることがあります。一人がコインを投げ、落ちて来たコインを手のひらで隠してから、どちらが出ているかで、当たった人が権利を得るといったかたちになります。


らぼが実際聞いたのは、


"Two out of three!"


のひとことだけでした。


日本語表現の「3回勝負」は、「どちらが早く3回勝つか」で勝敗が決まることが多いのではないかと思いますが、英語の"two out of three"では、3回のうち2回勝てばいいので、時間が短くて済みます。


ここで使われている、"out"について、ロングマンに次のような用法の説明があります。


used to say how common something is, or how large a part of a group you are talking about
どれぐらい一般的なのか、また、どれぐらい大きな割合を示しているかを表すのに使われる


日本語でも、「3分の2が賛成です。」と言えば、一般的に、過半数だな、というイメージがわきます。日本語の「十中ハ、九」といえば「ほとんど」といった感じです。そこで公平感を出そうとする表現です。


使い方


Nine out of ten students pass the test first time.
10人中9人の生徒が一発合格。


しかし、必ずしも「多い」というイメージを表さず、単に、「~のうち、〇だ」と言うこともあります。


Apparently they’ve lost three games out of seven already.
すでに7戦中3敗らしい。


「3回勝負」は、形容詞で、"best-two-out-of-three"という表現があるようです。今日のフレーズでは、そこから、"best"を省略してしまったのかもしれません。


自分が負けて、
"Let's make it best-two-out-of-three!"
「3回勝負にしよう!」
というと、ちょっとズルいですね。( ´艸`)



「数字+out of +数字が付く名詞」を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ダイエット中でご機嫌ナナメなんだ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。