らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1794. 新聞は広げて見ないよ。

Scenario: 近頃、古新聞がなくて困ることがある。以前は新聞は読んでから、揚げ物をしたときに油をしませたり、掃除のときはホコリがたたないように濡らした新聞を床にまいたりしていた。デジタル版にしてから久しく紙の新聞に触れていない。息子もこう言っていた。


「新聞広げてる姿は見ないな。」




"I don't see a newspaper open."



【ポイント】SVOCという単語の並び方。


英語学習では、単語の並び方は重要です。


SV
SVC
SVO
SVOO
SVOC


という単語の並び方は、5文型と呼ばれて学校での英語学習の中心になってきました。


今日のフレーズは、この中のSVOCという並びになっています。


SVOCという文型は、"O"(目的語)の状態を"C"(補語)"で説明しているのが、特徴です。


"C"の「補語」という用語は日常生活で使わないので、分かりにくいですが、「前の目的語"O"がどのような状態なのかを補っている語」ということです。


今日のフレーズでは、"O"(ここでは"a newspaper")が、"open"(開いている状態)"C"である、それを主語である「私」"S"は、"don't see"(見ていない)"V"ということを伝えています。


この文型の単語の並びを難しくしているのが、"C"である「補語」が様々な形になりうるということです。


"C"(補語)になる品詞とSVOCの文例を挙げておきます。


名詞
We call Samantha "Sam".   サマンサをサムと呼んでいます。


Samantha (O)⇒ Sam(C)


形容詞
I found this problem easy. 


その問題は簡単だと分かった。


this problem(O) ⇒ easy(C)


形容詞は名詞の前に付くからといって、


I found this easy problem.


としてしまうと、この形容詞は名詞を修飾するものとなり、


「この易しい問題を見つけた。」


となってしまいます。


ですから、単語を「どこに置くか」はリーディングやライティングばかりでなく、会話にも非常に大切なものなのです。


次の例も同様な考え方ができます。


~ing形
I need the engine running
 エンジンをかけたい。
(エンジンがかかっている状態にする必要がある。)


the engine (O)⇒ running(C)


"running"を"engine"の前にもってくると、


I need the running engine.   
動いているエンジンが必要だ。


となってしまいます。



~ed形 
I want this chair fixed
 この椅子を直してほしい。
(この椅子が直されている状態にしてほしい。)


this chair (O)⇒ fixed(C)


"fixed"を"chair"の前に持ってくると、


I want this fixed chair.
この直されている椅子が欲しい。


となってしまいます。



SVOCの語順になっている文をいくつか書いてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「キレちゃってさ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。