らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1804. ボスのご機嫌取りに来たの?

Scenario: 国会では、ある派閥の裏金問題で様々な噂が飛び交っている。いつも自分が一番偉いような振る舞いをしている議員が、妙にあわててやって来たのでこう言ってやった。


「ボスのご機嫌取りに来たの?」




"You're here to cozy up to your boss?"



【ポイント1】"cozy"の発音が難しい。


このブログでは基本的にアメリカ英語を扱っています。


今日のフレーズにある、"cozy"は、イギリス英語では"cosy"になります。


"cozy"の発音は、[kóuzi] (コウズィ)です。「コジー」と発音してしまうと多分通じません。


特に、日本人は、「オゥ」と「ズィ」の音が苦手です。"post"や"poster"を「ポスト」、「ポスター」と発音すると通じないことがあります。


"receipt"は、[risíːt](リスィート)で、「レシート」と発音すると、いくらレジで言っても通じないかもしれません。


"sea"は、「スィー」に近く、「彼女」という意味の"she"は、「シー」に近い発音です。


今日のフレーズにある、"cozy"は、日本人にとっては最もなじみにくい単語とも言えるかもしれません。そういえば、「コージーコーナー」という銀座の洋菓子店は、"Cozy Corner"ですね。「コウズィーコーナー」と発音したら、日本人には通じないかもしれません。( ´艸`)




"cozy"は形容詞で使うことが多いです。
ケンブリッジの説明は次のようなものです。


comfortable, pleasant, and inviting, esp. (of a room or building) because small and warm
快適で、心地よく、そこにいたい気持ち。特にこじんまりとして温かな部屋や建物について言うことが多い


家具や場所、洋服などでは、"comfortable"や、その省略形の"comfy"が(インフォーマルな使い方として)よく使われています。



【ポイント2】"cozy"を"cozy up"として動詞で使う。


形容詞の"cozy"を動詞で使う場合は"up"を付けて句動詞として使います。
特に、"cozy up to +人"という使い方をします。


ケンブリッジの定義は次のようなものです。


to be very friendly to someone with the hope of getting an advantage
自分に有利になることを期待して、相手にとても友好的に接すること

使い方


Opponents say he has a record of cozying up to polluters and accepting their campaign donations.
反対派は、彼は汚染業者と癒着し、彼らの選挙献金を受け取った前科があると言っています。


He was accused of cozying up to the dictator.
彼は独裁者のご機嫌を取っていたと非難されました。



日本語表現では、


ご機嫌をとる
癒着する
媚びる
ゴマをする
おべっかを使う


などに近いでしょうか。。。



"cozy up to"を使って会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「僕のこと避けてるみたいなんだ。」です。"avoid"や、"ignore"を使わないで表現しています。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。